来館者3万人目を達成、四日市の「くるべ古代歴史館」

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【来館者3万人目のお祝いをされる坂本寅彦さんと娘の芽依さん。左は小松威仁部長=四日市市大矢知町】

 三重県四日市市の「くるべ古代歴史館」の来館者が11月3日に3万人を達成した。2018年3月25日の開館以来、コロナ禍を挟んで5年余の記録で、3万人目の四日市市茂福の坂本寅彦さん、芽依さん父娘に記念品などが贈られた。

 坂本さんは2歳の芽依さんと散歩に来て立ち寄ったという。家が近くにあり、よく、公園の花などを見ながら歩くといい、歴史館にも何度も立ち寄っているという。「いつも私の方がお世話になっているくらいで、私でいいんでしょうか」などと驚いていた。

 歴史館には、「こにゅうどうくん」もかけつけ、2人をお祝いした。市シティプロモーション部の小松威仁部長から坂本さんに賞状や花束、記念品(缶バッジセット、勾玉作りセット、八脚門ペーパークラフト、大矢知ひやむぎ)が贈られた。

 くるべ古代歴史館は、国指定史跡「久留倍官衙遺跡」を紹介する施設として開館した。復元建物などがある遺跡公園へのスタート地点にもなっている。12月3日まで、秋季企画展「むかしの市役所~久留倍官衙遺跡~」を開催中で、出土した「円面硯」や「墨書土器」などが展示されている。

 11月11日には、「久留倍官衙遺跡まつり」があり、周辺の史跡をめぐるスタンプラリーや、国史跡夏見廃寺跡(名張市)と四日市の遺跡公園をデジタルで結ぶ連携XR(クロスリアリティー)企画や史跡コンサートなどが計画されている。