知る人ぞ知る レトロなハンバーガー自販機 四日市市北野町

8213

【ハンバーガーを補充する男性=四日市市北野町で】

 1970から80年代にかけて全国のドライブインに設置されていたハンバーガー自販機が、四日市市北野町の田園地帯にひっそりと佇んでいる。設置者は、市内在住の会社員男性(51)で、日々SNSで商品補充状況とともに、市内の天気や季節の雑感など発信している。県内外から昭和感を懐かしむ人々が足を運んでいるという。


 長野県の自動車修理工場が手掛けるハンバーガー自販機のパッケージ販売に興味を持ち、夫婦で切り盛りできるのではと始めた。「ほづみバーガー自販機」の名称で、2021年4月設置当初は曽井町の住宅街にあったが、諸事情で現在の場所に1年前に移転した。


 「おはようございます。生憎の雨の四日市です。新商品人気ですね。補充致しました」。10月上旬、秋冬限定の「ナスミートチーズ」と「ポテトミートマヨ」の入荷があり、男性がSNSで告知すると、たちまちたくさんの「いいね」がついた。「根強い人気は定番のチーズバーガー、他の種類もよく売り切れになります」と男性。価格は350円から380円。


 8レーン中2レーンが故障中の現在、6種類を販売。昔の機械なので部品がなく修理がままならないという。設置以来2年半、入荷が不安定で満足に供給できない時期があったり、コイン詰まりや釣銭の故障等のトラブルも。この夏は台風の影響で電源が切れ、冷蔵の商品を廃棄せざるを得なくなった。6月から併設した電子レンジ台も倒壊破損したが、このほど頑丈な台を制作し、レンジはSNSのフォロワーから提供してもらい、復活を遂げた。「ゴミ問題の懸念があったが、要望が多く設置したレンジ。マナーを守って利用してもらえている」。

自販機のラインナップ(10月中旬)


 野菜や卵を加えてアレンジするのがお勧め。SNSへの利用者の投稿を目にするのも楽しみという。夏休みには、学童の子どもたちが自販機体験に訪れたことも。「人とのつながりが増えたのがうれしい。コインを入れて買う時のワクワクと肉厚のハンバーグのおいしさを味わって」。今後もSNSを通じて情報を発信していく。 

新商品のナスミートチーズバーガー