「甲子園出場」へ闘志 四日市ボーイズ 森風馬君

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【投球練習をする森君】

 投手として最高球速130キロのストレートを武器に、今年8月には愛知県で開催された「世界少年野球大会」に出場し、中日本ブロックの代表選手として、チームの優勝に貢献した四日市ボーイズの森風馬君(四日市市立中部中学3年)。内野手もこなし、「甲子園出場」を目指し、練習に励んでいる。

 3人兄弟の末っ子。兄が野球をする姿を見て、小学2年で中部橋北野球少年団に入団、4年生でレギュラー入りした。「もっと強くなりたい」と、四日市ボーイズへ。2022年ボーイズ選手権大会で初めて全国大会に出場し、県大会とは違うレベルの高さに驚いた。

 投手でだけでなく、内野手もこなす。身長173㌢で右投げ右打ち。世界大会のトライアウトを2か月後に控えた今年3月に肩を傷めた。大会までに間に合うのか焦りがあったが、監督に「自分の体を考え、ゆっくり治せ」と声を掛けられ、無理せず完治させた。

 世界大会では、初めて外国人選手と対戦。順調に勝ち進み、決勝戦では同じ日本代表の西日本ブロックとの日本同士の対決に。先発投手から交代し1回の途中、1死、走者2、3塁でマウンドへ、重圧を感じながらも1点に抑えた。4回を投げ、他の選手にマウンドを譲った。チームは9対6で勝利。海外勢とも戦い手にした優勝に「野球を始めた時はここまで来ると思わなかった」と胸が震えた。

 内野手もこなすが、投手が希望のポジション。真っすぐの強さもあるが、コントロールが持ち味だ。得点圏に走者がいても、冷静なマウンド度胸もチームから信頼されている。中日ドラゴンズの小笠原慎之介投手が憧れで、ピンチを抑えたときの喜び方に共感するという。寡黙なタイプだが、秘めた闘志で兄2人が叶えられなかった甲子園出場への思いは強い。