【公園内に広がり、梅の苗を植える参加者たち=四日市市の南部丘陵公園北ゾーン】
三重県四日市市・日永地区にある南部丘陵公園北ゾーンで11月26日、梅の苗木を植える「秋の日永梅林『植樹・育樹』の集い」が開かれた。戦前は約9000本の梅が咲き誇り、市外や県外からも人が訪れる名所だったが、軍の施設ができたことで伐採され、一時は荒れ地に。梅の名所を復活させようと地域の人たちが立ち上がり、今回で26回目の植樹になるという。
「日永梅林・登城山」を復活させる会(小池儀作会長)が主催し、事前に希望者を募集し、地区の家族らが参加した。苗木は約50本用意され、地域の人のほかに森智広市長、廣瀬琢也教育長らも訪れて一緒に植えた。
参加者は、主催者が用意したスコップなどで広場の丘などに穴を掘って苗を植えた。小さな子どもたちには土が少し固いところもあったようだが、頑張って掘り、ペットボトルで水を注ぐなど、無事に成長することを祈っていた。結婚などの記念に植樹に参加した人もいた。
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復活させる会によると、これまでに植えた梅は2679本で、登城山にクリなどの実のなる木649本を植えたという。梅の種類では南高梅が多く、実が採れることも楽しみだという。
コロナ禍で十分な世話ができない時もあり、今回、事前に調べたところ、枯れてきた木も見つかった。そのため、今回はその補充も含めての植樹にしたという。12月には市農業センターの指導を得て、育成管理講習会を開く計画だ。
小池会長は開会時のあいさつで、参加者に向けて、「緑をつくることは街をつくり、市をつくることにつながる。1本でも多くの梅を植えて、この公園を梅の名所として復活させましょう」と呼びかけた。
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