インフルエンザ 一定数の患者続く 手洗いや換気で感染対策

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【インフルエンザの予防などについて話す渡辺院長=四日市市富州原町】

 インフルエンザの流行により、四日市市内でも学級閉鎖の措置をとる学校が連日発表されている。今からでも、注意すべきことは何か。医療法人みき会渡辺医院(四日市市富州原町)の渡辺真也院長は「昨年末あたりから、一定数でインフルエンザの患者がいる。こまめな手洗いや換気が感染対策として重要」と話す。

秋口から増加も

 渡辺院長によると、医療機関の報告による流行状況を把握するための「定点当たり報告数」が、週ごとで流行開始を表す「1・0」を超える状況が続き、「流行が継続している状態」という。 過去は12月から2月の間、約3か月ほどだったが、最近は常に患者が一定数認められ、秋口になりさらに増加してきてきている。小中学校では、1学期から学級閉鎖などがあり、2学期になっても似た状況が続いている。

 インフルエンザにはA型、B型があり、今多いのはA型。発熱、関節痛、頭痛、せき、のどの痛みなど症状が特徴的だが、下痢などの消化器症状も認められることがある。   

深刻な薬不足

 新型コロナウイルス感染症の症状に似ているため、検査をするまで分からないこともある。幼い子どもは高熱によるけいれんなどを起こしたり、高齢者になると悪化して肺炎を起こすことがあるのも、インフルエンザの恐ろしさだ。

 感染した際には飲み薬や、吸入薬による治療の他、点滴による治療もある。年齢や状態によって治療法が決まる。しかし現在深刻な薬不足が続いており、特にせき止めなどのかぜ薬は処方制限されている状態である。感染予防に努めることがより大切になっている。
 
飛沫感染多く

 感染経路は飛沫によるものが多い。予防には、こまめな手洗いやアルコール消毒、適宜の換気が有効だ。また疲労の蓄積、睡眠不足や栄養不足は免疫力が下がり感染しやすくなる。ワクチンの接種も、流行が長引いていることから、今から接種しても遅いということはない。 

 渡辺院長は「手洗いや換気、発熱など体調不良の時は仕事や学校を休む、といった基本的な感染対策が必要。この冬は薬不足などもあり、限られた医療資源を有効に活用するため、感染拡大防止に努めてほしい」と話していた。