車の速度落としてね、四日市市の常磐小学校地区に初の「ゾーン30プラス」

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【「ゾーン30プラス」を設定した道路でパレードする児童や関係者。広報犬の豆助、こにゅうどうくんも参加=四日市市の常磐小学校北側】

 子どもたちを交通事故から守ろうと、三重県四日市市の常磐小学校地区に「ゾーン30プラス」が設定され、12月4日、供用開始式があった。学校周辺の道路の最高速度を時速30キロに規制するほか、道幅を意識的に狭くする「狭さく」、意識的に高低差をつくる「ハンプ」など、車が速度を落とすような仕掛けをしている。「ゾーン30プラス」の設定は四日市市では初めてという。

 供用開始式は小学校の体育館であり、630人余の児童と、市、警察、地元自治会の関係者らが出席した。森智広市長は「四日市では初めてです。みなさんも交通事故に気をつけて登下校してください」とあいさつ。藤井淳夫四日市南署長は「多くの方の理解を得て、車に待っていただく仕掛けをつくってもらいました。みなさんも、登下校や遊びに行く時、ルールやマナーを守ってください」などと話した。

 児童代表の井上紗奈さん、松本蒼汰さん、西井太良さん、稲田朱莉さん、笠原侑也さんの5人が「交差点では必ず止まり、飛び出しはしません」などと交通安全宣言をし、森市長、藤井署長、松野高彦校長らが体育館の壇上でテープカットをした。このあと、学校北側の道路でパレードをした。四日市南署の広報犬の豆助や、こにゅうどうくんも列に加わった。

森智広市長や藤井淳夫署長らによるテープカット

 警察(公安委員会)による最高速度規制が主な対策の「ゾーン30」は、四日市市では2013年度から設定が始まり、市内16地区へ広がっている。今回の「ゾーン30プラス」は、道路管理者と警察が検討段階から緊密に連携し、最高速度の区域規制のほか、「狭さく」「ハンプ」のような物理的な工夫を組み合わせて交通安全の向上を図るもので、2021年度から導入された制度だという。

道幅を意識的に狭くする「狭さく」などの仕掛けをした道路