お気に入りの茶碗で抹茶をいただく、四日市の茶室「泗翠庵」で萬古作家の作品でのお点前を

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【並んだ中から好きな茶碗を選べる。右は羽多野宗正さん=四日市市鵜の森1丁目】

 三重県四日市市の茶室「泗翠庵」で2月1日、「萬古作家のお茶碗でお茶を楽しむ2024冬」が始まった。24人の作家の好きな茶碗を選び、四日市茶道教授連盟の先生のお点前で味わうことができる。正座などの心配がない立礼席が会場で、気軽に茶の雰囲気に触れられるのも魅力だ。2月29日まで。

 2005年から夏と冬に開いており、今回で36回目を数える企画という。萬古陶芸作家が先人の名品の写し物に挑んだり、自ら考案したりの作品は、ほとんどが新作で、普段、簡単には手にできない作家の茶碗もあるという。毎日通って、全部の茶碗を手にするファンもいるそうだ。

 お点前は表千家、裏千家、松尾流、遠州流の四つの流派が日替わりで担当するといい、初日は表千家の羽多野宗正さん(73)が担当した。床の間には、この季節の「春入千林処々花(春は千林に入る処々の花)」の軸。大自然の働きにたとえ、仏の慈悲が公平無私であることを示すともいわれる。花は、紅白の椿の蕾を飾った。羽多野さんも、新しい茶碗に出会うのが楽しみな企画だという。和菓子付きで一服500円。利用は午前10時~午後4時(入席は午後3時40分まで)。

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