バーベルを握り世界目指す 四日市中央工業高校 田島 宗 君

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【トレーニングに励む田島君=四日市市菅原町】

 三重県立四日市中央工業高校(四日市市菅原町)の田島宗君(1年)は、ウエイトリフティングの日本代表を目指し、真摯にトレーニングを積んでいる。

 小学生時代、レスリングで全国優勝を経験。中学1年の時に練習にウエイトリフティングを取り入れた。練習した分だけ重いウエイトを上げられ、成果が分かりやすいことに夢中になり、翌年「みえウエイトリフティングジュニアクラブ」へ。トレーニングの一環で始めた競技が「本職」となった。

 何事もコツコツと取り組む努力家気質と、レスリング仕込みの筋肉を生かし、3か月後には、100キロを上げられるようになった。3年生の時96キロ級の日本中学公認最高記録を更新し、全国優勝した。

 2歳上の兄の佳さんがいる同高に進学。自分より重いウエイトを持ち上げる兄と一緒に練習し刺激を受けた。父が営む接骨院のジムでもトレーニングに励み、昨年の全国総体は減量して81キロ級に出場。肩までバーベルを上げた後、頭上にあげる「クリーン&シャーク」が得意で、総体では3位に。国体では一気に頭上まで上げる「スナッチ」で105キロ、クリーン&シャークで132キロを上げ3位に入賞した。

 足の筋肉が重要なウエイトリフティングで、自他ともに認める強さを誇るが、考え込み、緊張してフォームが崩れることも。「日本代表が目標。そのためにメンタルを強くしたい」と語る。3月に全国高校選抜大会に出場予定で、現在は、予選ランク3位。優勝すれば日韓中ウエイトリフティングユース大会への出場が決まる。日の丸を背負い世界へ、夢の道へ思いを込め、バーベルを握る。

「日本代表が目標」と話す田島君