仮想現実の映像などで体験的に災害を学習、新装の四日市市防災教育センターが開館

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【床面の地図に津波の浸水や河川氾濫の想定など数々の情報を投影できるマッピングシアター=四日市市富田2丁目】

 四日市市防災教育センターが5月12日、リニューアルオープンした。VR(仮想現実)技術の映像などを積極的に取り入れ、地震などの災害を実際に体験しているかのように学ぶことができるのが特色だ。

 センターは、四日市市富田2丁目の市北消防署1階に併設され、シアターや煙体験室などを備えた約190平方メートルの展示室と、VRのゴーグルをつけて周囲の状況を映像で見ながら震度7までの揺れを学べる地震体験車がある。VR付きの地震体験車は東海では初導入になるという。

 展示室は四つのゾーンに分かれ、部屋の中心の床面には、四日市市域を示す地図に津波の浸水域、河川氾濫の範囲、液状化現象の起こる地域、土砂災害が想定される地域など、さまざまな情報を投影できるマッピングシアターがある。

 ひとつの家庭の視点から始まり、地震の発生、火災の発生、津波の襲来へと被害が広がっていく様子を体験できる映像シアター、煙の中で動く難しさなどが分かる煙体験室、VR用ゴーグルをつけ、阪神、熊本など過去の地震の実際の揺れも視覚で体験できる地震VR・防災シアターなどが周囲に配置されている。

来賓などを招いて行われた開館式のテープカット

 展示室には大きな円卓などもあり、窓側の棚などに置かれた防災関係の資料や啓発資料、非常食の展示などを利用しながら、学習やセミナーができるようにもなっている。

 この日はリニューアルオープンの開館式があり、市消防本部や自治会関係、市議らを含む約70人が参加した。森智広市長は「時代にふさわしい施設にしようと、体験をテーマにした展示になった。映像で見る体験は臨場感も大きく、この施設が、これからの市の防災、減災のレベルを上げてくれることを願う」などとあいさつした。

 防災教育センターは1997年4月に開設したが、27年が経過したことから内容一新を企画した。最大15人のグループで展示を順に体験してもらう方式で、体験時間は約90分。地震体験車には最大4人が一度に乗れるという。展示室、地震体験車の予約(派遣もあり)は市の公共施設案内・予約システムからできるという。

VRのゴーグルをつけて地震の揺れを体験する参加者たち