テーマに中入道と大入道 四日市出身の芸人オレンジ田中さん NPOらと紙芝居制作 

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【完成した紙芝居と田中さん、松井さん、水谷さん、本美さん=四日市市諏訪栄町】

 四日市市出身で、吉本興業に所属する芸人でお笑いコンビ「オレンジ」の田中哲也さん(45)と、市民社会研究所、四日市諏訪商店街振興組合、ユニバーサル就労センターは、中入道と大入道をテーマにした紙芝居を制作した。完成発表会が5月16日、ユニバーサル就労センター(四日市市諏訪栄町)で開かれた。
 
 地域の盛り上げを目指して吉本興業が展開する「住みます芸人」として三重県を拠点に活動中の田中さん。これまでも四日市大学や四日市商業高などと共同で企画した「みんなの和プリン」を開発するなど、地域との取り組みに力を入れてきた。

 完成発表会には、市民社会研究所の松井真理子代表、四日市諏訪商店街振興組合の水谷武生理事やユニバーサル就労センターのトレーニング生も出席。紙芝居のイラストは田中さんの後輩芸人、名古屋よしもと所属のお笑いコンビ「アンダーポイント」の本美大さん(43)が手掛けた。本美さんはタブレットでアプリを操作しイラストを作成、ストーリーは田中さんが大筋を考案。紙芝居の額は四日市市西阿倉川の丸富工務店が提供したそうだ。

 紙芝居を作るに至った経緯などを田中さんが説明した後、紙芝居の披露へ。話を読み上げたのは数人のトレーニング生で、完成発表会へ向け練習を重ねたという。明るい雰囲気のイラストにノリ、ツッコミの場面もある内容を、気持ちを込めて読み上げたトレーニング生ら。集まった関係者は、紙芝居終了後、拍手を送っていた。

 また、完成発表会では制作過程の秘話も披露。本美さんは「先輩でお世話になった田中さんから年末に話をいただいて。最初は5、6枚と聞いていたけど最終的に16枚。田中さんの四日市への愛を感じました」と話した。田中さんからは「僕の顔はもっと面白く!」などと「チクチク」と注文も入ったという。

 今後は、商店街のイベントや学童保育などで紙芝居は披露していくそうで、田中さんは「紙芝居をきっかけにもっと広がっていければ」と話していた。