人気のマヌカハニーで新展開 四日市市の櫻木商会

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【オリジナルの瓶を手に商品を紹介する櫻木さん】

 食料品の売買や食品や雑貨の輸入販売をする櫻木商会(四日市市千代田町)は、ニュージーランド産のハチミツ「マヌカハニー」の販売を手掛ける。穀物の卸売りが事業の中心だが、同社の櫻木政康さん(36)は「自信を持っておすすめできます」と今後の事業拡大を目指す。

 櫻木さんは学生時代にニュージーランドへ語学留学。そのときに同国特産のハチミツである「マヌカハニー」と出会った。「元々はハチミツが苦手」というものの、ざらっとした舌触りに独特の甘さに「これは今までと違う」と、本場で味わったマヌカハニーは櫻木さんの心を射抜いた。

 卒業後は通関業の仕事に就いた後に同社へ。周囲に勧めるほど、「マヌカハニー」への思いは続き、「事業にできれば」と情熱を注ぐようになった。

 1年に2週間ほどしか花を咲かせないマヌカの木。同社で扱うのは、ニュージーランド南島最北端の街ネルソンで採集されたもの。ヘリコプターでしか行けないような人里離れた島に、巣箱を設置して約2週間ほど、ミツバチがみつを採集。農薬に影響される心配もない環境で採集されたものが商品となる。

 50グラムで千円ほどと、小売店で販売されている商品と比較すれば高価なものと思われがちだが、「だからこそ良いものを選んでほしい」と櫻木さんは話す。

 事業では、櫻木さんが留学や通関業の海外での仕事で培った経験も生きる。昨年、四日市商工会議所が主催する商店街のイベントに出店し販売。目の前で人の反応を見ることが事業展開へ生かすこともできた。福岡県の大型商業施設にある店舗での販売も始まった。自宅では3歳と5歳の子どもと一緒に味わうことも。「値段は高くても高品質のものを提供していく」と櫻木さんはマヌカハニーの瓶を見つめながら話した。同社のサイト(https://msakuragi.wixsite.com/website)でも販売している。