培った技能を競う「アビリンピックみえ」 四日市のポリテクセンター三重で開催

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【真剣な表情で課題に臨む電子機器組立の選手ら=四日市市西日野町】

 第22回三重県障害者技能競技大会(アビリンピックみえ)が6月29日、四日市市西日野町の三重職業能力開発促進センター(ポリテクセンター三重)を会場に開かれ、7競技で合わせて59人の選手が日ごろの努力の成果を発揮した。

 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構三重支部の主催。職業能力の向上を図り、企業や社会の障害者雇用に対する理解を深め、雇用を促進することが目的で、各都道府県で開催されている。

 三重では、パソコン文書作成、パソコン表計算、電子機器組立、喫茶サービス、ビルクリーニング、製品パッキング、オフィスアシスタントの7つの競技を実施。センター内の実習場などで、出場者はそれぞれの競技に臨んだ。

 電子機器組立では、課題の組立仕様書に従い、電子機器部品を組み込む技術を競う。「美しく信頼性のある機器を組み立てること」や「正しく動作すること」がポイント。開始と同時に出場者は真剣な表情で課題に臨んでいた。

 また、喫茶サービスでは、模擬喫茶店で案内や注文品の提供、片付けなど接遇サービスの技術を競った。「いっらしゃいませ」など迎えるところから、注文を受けて提供、見送りなど一連の業務がスムーズにできるかなどが競われた。

【喫茶サービスの競技の様子】

 同大会の成績優秀者(三重県知事賞受賞者)は今年11月に愛知県で開催される「第44回全国障害者技能競技大会」への推薦候補者になるという。