議会を身近に、四日市市議会のあらたな試み「まちだん」のサイトを公開

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【四日市市議会のホームページにできた「まちだん」特設サイトへの入り口】

 三重県の四日市市議会が取り組みを発表した地方議会DXのプラットフォーム「まちだん」の特設サイトが公開された。最新の議会活動などを発信している。無料の会員登録をすると、個々の市議に相談ができる機能を利用することも可能だ。議員プロフィールや動画など、会員登録をしなくても閲覧できるページもある。今回は実証実験で、当面、10月31日までの公開を予定している。

 市議会のホームページに特設サイトへのバナーがあり、7月1日に公開した。「四日市市議会 まちだん」でも検索できる。議員のプロフィールは本人の写真や議会での役職や出身地、趣味、得意な分野、好きな言葉など、プライベートも含めてやわらかめに紹介。活動報告では、一般質問終了後に30秒で議員本人が趣旨や感想を自由に語った動画も掲載している。

 議員への相談は、プロフィールなどからそれぞれの得意分野などを参考にしながらメッセージを送ることもできる。また、市民の意識や意見を聞くためのアンケートを四日市市議会から発信することも計画中だ。

「まちだん」特設サイトの説明をする石川善己議長(左)と伊藤嗣也副議長=四日市市議会

 「まちだん」は、地方自治体向けソフトウエアなどを開発している福岡市のGcomホールディングス株式会社と四日市市議会が連携協定を結び、市議会と市民を結ぶ機能を持たせたもの。「町の談話」からのネーミングで、一部の市民を除いて関係が薄いといわれる議会を、もっと市民に身近な存在にしようとの願いから取り組みを決めたという。

 「まちだん」の実験開始は四日市市議会が全国2例目。2022年から先行して始めている宮崎市議会では、議会活動の閲覧数や市民からの意見が期待以上に高くなったとの報告もあり、四日市でも、今回の実証実験で効果が確認できれば、来年度から本格的な運用に入りたいと考えている。