四日市ばんこ陶磁器祭り、5月17、18日に開催、「出張輪島朝市」も出店

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【多くの来場を呼びかける主催者側の片山岳史さんと、ばんこ焼キャラクターのポッターくん】

 「第64回四日市ばんこ焼陶器祭りIN四日市ドーム」が5月17、18日に開催される。萬古焼や岐阜、愛知など他産地の製品も含む約60の製陶会社、窯元などが参加するほか、今年は能登半島地震、同豪雨の被災からの復興をめざしている石川県から「出張輪島朝市」を招き、買い物で復興に協力しようとの企画も開く。

 萬古陶磁器振興協同組合連合会主催で、四日市市などが後援、四日市商工会議所が協賛する。かつては同市陶栄町のばんこの里会館に近い地域一帯で開かれていたが、雨に左右されず、会場準備もしやすい同市羽津甲の四日市ドームでの開催に変更、今年で4年目になるという。昨年は約25000人が来場したといい、今年は3万人を目標にしているという。

〇能登半島への支援に

 能登半島地震とその後の豪雨を経て、全国各地へ行く「出張輪島朝市」が誕生したといい、この形式での出店は三重県では初めてだという。今回は、四日市の企業などの協賛を募って、輪島からの出店費用などを捻出したという。多くの人に会場で買い物をしてもらい、復興の手伝いになればという。干物などの海産物、輪島塗などが並ぶという。

 陶器類の販売は、市価の2割引きから半値までとお得で、なかでも、店と客の交渉によって、さらに値引きもされるというのが特色になっているという。萬古焼だけでなく、四日市市などの窯元や、信楽、瀬戸、美濃など近隣の産地の出店もある。ステージでは、高校生らによるダンスや合唱、ジャズ演奏などのほか、萬古焼の土鍋を使った、おいしいごはんの炊き方や料理づくりのイベントも計画されている。

〇飲食店も約20、高校生の応援も

 会場にはキッチンカーなど約20の飲食店も店を開く。四日市メリノール学院高校茶道部の呈茶コーナー、ユマニテク調理製菓専門学校の限定クッキーの販売なども予定されている。

 来場してアンケートに協力すると、萬古焼のお釜の炊飯器が当たる抽選もあり、応募に必要なパスワードが各日、会場で発表される。開催時間は17日が午前8時~午後5時、18日が午前8時~午後4時。駐車場は混雑が予想されるため、午前7時台からの近鉄四日市駅~四日市ドーム~ばんこの里会館を結ぶ無料シャトルバスの利用を求めている。バスのダイヤなど最新情報が「ばんこの里会館」のホームページに掲載されている。

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