学生がつくるおいしい料理や菓子で知られる三重県四日市市のユマニテク調理製菓専門学校のレストランとパティスリーが6月から本格的に動き出す。最初の予約受け付けは29日午前10時からホームページで始まり、学生たちは一般の人に提供できることを楽しみにしている。
学生レストラン「伊勢志摩地中海クッキングラボ」では、総合調理学科2年生28人が日本料理、中国料理、西洋料理を提供する。キッチン担当、テーブルのサービス担当も交替し、みんなで回していくという。6月6日が中国料理ランチで、11日が日本料理ランチ。いずれも11時15分、11時30 分、午後1時からの3部がある。
山﨑彩菜さん(19)は、小さいころ、お母さんの手伝いで玉子焼きをつくって家族が喜んでくれたのがきっかけで調理を志した。将来はレストラン風のカフェを開きたいそうだ。「おいしくつくるのはもちろん、衛生面などにもしっかり気を配っていきたい」と話している。
大倉也実さん(19)は、「来て頂いた方に喜んでもらい、また来たくなるような料理を提供したい。サービスを担当する時は料理の説明がしっかりできるようにしておきたい」と話した。西洋料理を志して、将来は自分の店を開きたいそうだ。

学生パティスリー「パティスリーラボ・ウフ」では、製菓製パン総合学科の34人がタルト、モンブラン、シュークリームなど多彩なケーキのセットや焼き菓子を販売する。最初は6月12日と13日で、受け取り時間は午前11時30分、午後12時30分、午後2時からの、それぞれ1時間。
三村眞衣さん(19)は、「初の一般販売なので、基礎を思い出しながら、しっかりつくりたい」と話した。母がよくお菓子をつくってくれたそうで、一緒につくるようになって、洋菓子をめざしたいと思ったそう。
平田優乃さん(19)は、中学生の時、ハロウィンなどのイベントでお菓子をつくった楽しさがきっかけになったという。洋菓子が主だが、和菓子も好きで、両方つくっていきたいそうだ。「お客さまに提供する時間に遅れることがないよう、時間を意識した仕事をしたい」と話した。

調理は月2~3回、菓子は月2週でのペースで、来年まで開店する。予約はその都度で、いずれも学校のホームページから。値段など詳しい情報も確認できる。