制服リユース四日市で始まる、修繕もクリーニングも施し提供、三重平中学でキックオフ式

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【制服回収箱と一緒にプロジェクトスタートを祝うみなさん=四日市市三重8丁目】

 学校の制服を上手に再利用して家計の助けや環境への配慮に役立てようと、6月26日、三重県四日市市で「制服リユースプロジェクト」が始まった。企業なども協力し、ボタンが取れていたり、ほころびていたりすれば修繕し、クリーニングも施して次の持ち主へ提供する。まずは中学に制服回収箱を置かせてもらい、協力してくれる店などにも広げたいという。

 この日、制服回収箱を最初に置いてくれることになった市立三重平中学校でキックオフセレモニーがあり、運営する特定非営利活動法人三重はぐくみサポートの中山まどかさんと高橋可奈子さん、クリーニングヨコイの松田洋人さん、前田匠校長や生徒会役員の石原寿道さん、川村涼果さん、小金澤正幸さん、前田誠心さん、松浦由奈さんなどが集まって、手作りのテープカットもした。

 生徒会の石原さんたちが、卒業生から寄せられた制服を回収ボックスに入れるセレモニーをしてプロジェクトはスタート。中山さんは「まずは賛同してくれる中学10校に回収ボックスを置かせてもらい、地域の企業にも広げたい。経済的な負担を考えて買い替えをがまんしたりする時には利用を考えてほしい」と話している。修繕、クリーニングなど実費だけで提供するという。

卒業生の制服を回収箱に入れる生徒

 今後は、卒業シーズンを中心に提供を求め、秋ごろには三重はぐくみサポートのホームページで学校別に制服の在庫状況を見られるようにするなど、情報を提供するという。家庭の支援のために制服のリユースを進めたいと検討していた三重はぐくみサポートや、協力企業の人たちが1年ほどかけて運営方法などを話し合い、この日の立ち上げが実現したという。

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