被害車両は計274台、地下2階も人的被害なし、四日市のくすの木パーキング

【冠水で浮いてぶつかったとみられる地下2階の駐車車両(三重河川国道事務所の資料から)】

 記録的な大雨で浸水被害が出た三重県四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」について、管理会社や国の機関は9月16日午後7時の時点で、地下2階の冠水がおおむね解消し、調査の結果、114台の車両を確認したと発表した。人的被害はなかったという。また、地下1階の被害車両は精査の結果、160台だったことも発表した。地下1、2階全体では計274台となった。

 駐車場を管理、所有している株式会社ディア四日市、株式会社TFI、国土交通省中部地方整備局三重河川国道事務所が発表した。資料によると、地下2階は16日朝の段階でおおむね冠水が解消したため、午前10時から関係機関が調査に入り、午後3時50分に調査を完了した。

 その結果、地下2階での人的被害はないこと、車両は114台であることを確認したという。9月14日に発表した地下1階の車両の数も、その後の精査の結果、160台と確認したという。

 資料で公開された地下2階の写真によると、駐車していた車が冠水で浮いて、流されてほかの車両とぶつかるように重なっているなど、被害の大きさが伝わっている。高級車と思われる車両も見られた。地下2階は電気がまだ通じていないところが多く、調査の様子を撮影した写真では、懐中電灯の灯りを頼りに、まだ水が残る駐車場内を進む担当者たちの姿が写っている。(写真は、いずれも三重河川国道事務所の資料から)

高級車とみられる車両も取り残されていた
懐中電灯の灯りを頼りに進む調査担当者ら

 

こんな投稿もあります。