行方不明女性の発見に協力し熱中症からも守ったとして、三重県警四日市南署は9月19日、社会福祉法人青山里会介護総合センターかんざき(石田一晃施設長)に感謝状を贈った。発見時、女性はうずくまっている状態で、軽い熱中症か、衰弱した様子がみられたが、救急車で病院に搬送し、重症化をまぬがれたという。
感謝状の贈呈式が同署であり、小林幸徳署長が石田施設長に手渡した。小林署長は「熱中症が重くなる心配もあり、よく見つけていただいた」とお礼を述べた。石田施設長は「私たちの施設には認知症の人なども来られるので、地域のお世話になることもある。見つけることができ、本当によかったです」と話した。
同署によると、8月27日午後1時ごろ、四日市市寺方町のセンター付近で署員らが行方不明届けのあった70歳代の女性を探していたところ、センターから協力を申し出てもらい、5~6人が近くを捜すなどした。
センターの隣に調整池の敷地があり、そこにうずくまっているのをセンター3階のベランダから発見した。雑草の背丈があり、道路などからは見つけにくい場所だったという。署に家族から行方不明の届けがあったのが午前11時前だったといい、女性はかなり歩いて現場にたどりついたとみられ、気温が35度ほどの中、重い熱中症になる危険性もあったという。