ランドセル今年も寄贈、四日市のおなじみの風景これからも、市内2社から12人分

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【ランドセル寄贈の感謝状を手にする市野毅社長(左端)と岡本文浩社長(右端)=四日市市役所】

 親がいないなどの理由で児童福祉施設にいて、来年、小学校に入学する子どもたちにと、三重県四日市市の2社からランドセル12人分が10月14日、市に寄贈された。市を通して子どもたちに渡される。市では株式会社タケコシ商事が1958年から昨年まで寄贈を続けていたが、経営者の年齢などもあって難しくなっていたといい、半世紀以上続いてきた善意のプレゼントは、形を変えて今後も続くことになった。

 ランドセルの目録と、市からの感謝状の贈呈が市役所であり、株式会社東海調温の市野毅社長と、有限会社オカモトハウジングの岡本文浩社長から目録が森智広市長に渡された。感謝状をそれぞれに贈った森市長は「長く続く子どもたちへの贈りものなので、これを続けていただけることは感謝しかありません」とお礼を述べた。

ランドセルを手に記念撮影する市野毅社長と岡本文浩社長。左は森智広市長

 市野社長によると、四日市東ロータリークラブの会長として臨んだ5月の30周年記念式典で、森市長からランドセルの話を聞き、「すぐにやろう」と決めて、岡本社長にも相談したという。岡本社長は「子どもたちの笑顔が増えるなら、うれしいこと」と一緒に進めることになったという。ランドセルは軽くて持ちやすい品物を選び、子どもたちが20余色の中から好きな色を選べるようにもしたという。

 ランドセルが買えなくて、泣きながら親に手を引かれていく子どもの姿を見て、「みんながランドセルを背負って投稿できるように」との思いで先代の故竹腰良次郎さんが始めたといわれるランドセルの寄贈。昨年の段階で、累計2595個が寄贈されていたという。

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