三重県四日市市は、10月27日から同31日までの日程で中国・天津市を公式訪中団が訪ねると発表した。今年は1980年の友好都市提携締結から45周年にあたり、40周年の時はコロナ禍で訪問が見送られたため、公式訪中団は10年ぶりとなる。森智広市長にとっては初の訪問になるという。
現地での45周年記念式典に参加
森市長が20日の定例記者会見で説明した。訪中団は森市長、村山繁生市議会議長、川口純史政策推進部長、清水浩一議会事務局長、宮原浩二環境部長と職員4人。四日市商工会議所会頭をはじめとする経済訪問団もほぼ同時期に訪中し、共に、現地で開催される友好都市提携45周年記念式典に参加する。
このほか、市の公式訪中団は天津市長や、議長に相当する天津市人民代表大会常務委員会主任を表敬訪問する。天津市生態環境局なども訪ね、環境対策などを中心に意見交換をするという。
環境などで様々な交流続く
森市長は「これまでの交流で、環境を中心に友好を培ってきた。コロナ禍の時も物資を送り合うなどしている。今後の交流について話し合い、先人が築いた両市のきずなをしっかりと伝えられるようにしたい」などと話した。

友好都市45周年の今年は、2月に経済交流団が四日市商工会議所会頭を訪問し、市内の企業や地場産業を視察した。7月にはテニスと卓球で青少年スポーツ交流派遣があり、7月末から8月初めには天津市、姉妹都市の米国・ロングビーチ市、四日市市の各高校生が環境のグループ研究をする地球環境塾が開かれた。同環境塾は2008年から続いている。今年11月には、天津市から行政、企業の関係者を受け入れ、環境課題に関する研修をするという。こちらは2001年から続いているという。