大型ショッピングセンターで特別消防訓練、秋の予防運動を前に四日市市消防本部

【取り残された客を救出するため、はしご車が消防隊員を屋上へ=四日市市泊小柳町】

 秋の全国火災予防運動を前に、三重県四日市市の大型ショッピングセンター、イオンタウン四日市泊で10月29日、特別消防訓練が行われた。店の従業員らの初期消火や避難訓練のほか、市消防本部のはしご車も複数台使い、屋上に取り残された人の救助や一斉放水などが繰り広げられた。

 営業中に1階の飲食店の施設から火が出て、従業員らの自衛消防隊が初期消火を試みたが、火が広がったとの想定。従業員約100人のほか、市消防本部や消防署、消防団、分団の計約140人が参加、はしご車やアーム型屈折はしご車など11台の車両が投入された。

 店舗西側の駐車場を訓練会場に、屋上に取り残された客を救助する訓練では、災害用ドローンで逃げ遅れた人の状況を把握しながら、3台のはしご車が屋上に消防隊員を運び、救出にあたった。買い物客や近隣の人たちも駐車場で訓練の様子を見守った。

現場指揮の訓練
3台のはしご車も使った一斉放水

 訓練終了後、四日市市南消防署の片岡洋将署長が講評し、「よい商品をそろえることに、安心、安全な場所を提供することが、よりよいサービスに。そんな考え方の機会にしていただければ」と従業員らにお願いした。秋の全国火災予防運動は、119番通報にちなんで11月9日に始まり、同15日まで。「急ぐ日も足止め火を止め準備よし」を防火標語に実施される。

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