三重県の四日市商工会議所は10月31日、臨時議員総会で役員改選をし、日本トランスシティ取締役、取締役会議長の小川謙さん(77)を再任するなどの新体制を決めた。小川会頭は11月1日から3年の任期で二期目の執務に向かう。改選後の記者会見では、生成AI活用による生産性向上の支援など、会員事業者のデジタル化や省力化などに取り組む目標を掲げた。
大きく三つの柱で今後の取り組みを語る
小川会頭は、都ホテル四日市で開いた記者会見で、①事業者のデジタル化、省力化、人材不足などへの支援②中央通りの整備、大学誘致、新図書館建設、大雨被害があった地下駐車場「くすの木パーキング」の早期復旧など、行政や関係団体との連携による「まちづくりと観光」の推進③北勢バイパスや東海環状自動車道などの道路整備や、四日市港霞ヶ浦地区国際物流ターミナル、同港海岸保全施設の整備など社会基盤整備の早期完成に向けた活動の促進、を大きな柱として掲げた。

小川会頭は1期目の3年間で会員事業者の経営課題に優先して取り組んだが、原材料費の高騰や人手不足などもあり、宿題が残ったとの認識を述べた。地下駐車場の被害がもたらした商店街への経済的な影響も考え、国、県への要望活動に加え、四日市市にも早期復旧を求める要望書を提出する方針であることも語った。
小川会頭のほかのおもな役員は次のみなさん。
副会頭 秦純二さん(74)=朝日土木会長▽渡辺三憲さん(70)=三十三銀行取締役会長▽片山拓也さん(57)=伊藤製油代表取締役社長▽北村大輔さん(65)=住友電装特別顧問▽専務理事 山下二三夫さん(64)[片山さんと北村さんは新任]








