11月2日(日)、秋晴れの空の下、四日市市中心部が若者と子どもたちの笑顔と熱気でにぎわった。四日市市民公園(三重県四日市市安島)では10代の音楽フェス「Yokkaichi Teen’s Music Fes 2025(YTMF)」が、諏訪公園(同諏訪栄町)では子どもたちが「まち」をつくるイベント「こども四日市2025」が開かれ、若者と子どもたちが主役となるにぎやかな休日となった。
若者たちが奏でた「つながり」Yokkaichi Teen’s Music Fes 2025
例年は四日市市文化会館でコンテスト形式のフェスとして開催されてきた「Yokkaichi Teen’s Music Fes」。今年は同会館の休館により、初の野外フェスとして市民公園特設ステージで行われた。
中高生バンドから小学生ソロまで多彩な出演者
県内の高校軽音楽部や中学生バンド、ソロの弾き語りなど10代アーティスト8組が、「つながり」をテーマに、それぞれの想いを音に乗せて観客に届けた。

ジャンルを問わないパフォーマンス発表の場として設けられたミニステージでは、津市の小学4年生・yuzu-ゆづ-さんの弾き語り、いなべ市の小学6年生・駿河奏太さんのギターソロが披露され、年齢を感じさせない見事な演奏に観客から温かな拍手が送られた。
2023年にベストパフォーマンス賞を受賞したバンド「N/A!?」も特別出演。今ではメンバー5人全員が実行委員会に加わり、運営の中心的な役割を担っている彼らが、エネルギッシュなパフォーマンスで会場を大いに盛り上げた。
会場にはキッチンカー5台と「四日市とんてき協会」のブースが並び、フードを片手に音楽を楽しむ来場者の姿も。延べ720人が訪れ、音楽と食、そして世代を超えた「つながり」の見える一日となった。
(https://www.youtube.com/watch?v=HOyDtZKc4VQ)
子どもたちがつくる「小さな社会」こども四日市
11月1、2日の2日間、諏訪公園では「こども四日市2025」が開かれ、2日間で約1300人の子どもたちが参加した。

2日目の11月2日には一時的に参加受付が集中し、「おしごと」を求める「市民」が「ハローワーク」に殺到。「失業者」(仕事を待つ子ども)が出るほどの盛況ぶりを見せた。会場には活気と笑顔があふれ、まさに子どもたちが主役の「小さな社会」が広がった。「銀行」「おまつり」「スポーツセンター」など、こども四日市でおなじみの「おしごと」が活発に動いていた。
「おしごと」以外にも、自分で段ボールの店舗を建てて「しょうばい」をする子どもたちも多い。売り物は、使わなくなったおもちゃや手づくりの雑貨、アクセサリーなどさまざま。市内から参加した小学1年生の女の子2人組は、仲良くポケモンのプラスチックカードを販売しており、「たくさん売れたよ」と満面の笑みを見せていた。

イベントの終盤には、毎年恒例の「とみくじ(たからくじ)」の抽選発表で会場が最高潮に。プレゼンターを務めた中部西小6年の仲野ともきさんが、順に当選番号を読み上げるたび、歓声と拍手が沸き起こった。
(https://www.youtube.com/watch?v=_tHXycwgXio)
新市長が誕生「こども四日市をもっと広めたい」
さらに今年も「市長選挙」が行われ、3人の立候補者の中から川島小6年の畠中穂香さんが新市長に選ばれた。畠中さんは5年生の3学期に初めてこども四日市の関連イベントに参加し、実行委員会「GOLD市民会議」にも加入。現市長の水谷実空さん(富洲原中2年)にあこがれて市長を志したという。
当選後のスピーチでは、「GOLD市民を増やして、こども四日市をもっとたくさんの人に広めたい」と力強く語った。









