コロナ禍から始まった内部地区クリスマス花火 今年も夜空を彩る

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金色の花火が3つ上がっている
【フィナーレで打ち上げられた花火】

 季節外れの暖かさとなった12月20日、午後8時、三重県四日市市の内部地区の夜空に色鮮やかな花火が上がった。

花火で赤く染まった景色
花火で赤く染まった田んぼ

毎年恒例のクリスマス花火

 毎年恒例の内部地区クリスマス花火は、「うつべ魅力発信会」(中川勝悟代表)が主催で、2000年のコロナ禍に、市制123周年記念事業としてサプライズ企画で開催したのが始まり。

 内部地区出身で当時名Bリーグ名古屋ダイヤモンドドルフィンズに所属していた安藤周人選手(現アルバルク東京)や、内部地区出身のミュージシャンFUMAさん、森智弘四日市市長らをゲストにライブ配信を行った。

四日市市のこにゅうどうくんが、舌を引っ張りながら前列に立ち、その横に安藤選手や高木煙火の関係者が立つ。後列にゲストが立つ
2020年のイベントの様子



 翌年は開催しなかったが、22年から再開。同会が地元企業や店舗、団体、個人から協賛金を募集し、岐阜県大垣市の花火師・高木煙火の協力で、毎年クリスマス直前の土曜日に開催している。

今年は内部中学校が全国で活躍 お祝いムード

 今年の内部地区は地元の四日市市立内部中学校の吹奏楽部が、21年ぶりに全国吹奏楽コンクールに出場し銀賞を受賞。また同中女子駅伝部が、26年ぶりに全国中学駅伝に出場し21位と健闘、1区を走った是枝愛香さんが区間賞を受賞するなど、地域にお祝いムードが広がった。

季節外れの温かさの中、地域の願いが夜空に広がる


 毎年楽しみしている人も多く、打ち上げ場所の近くの田んぼのあぜ道で、多くの人が冬の花火を楽しんだ。

何色も使った色鮮やかな花火


 今年初めて見たという50代の男性は「市内でも比較的保守的な地域なのに、花火の打ち上げを続けられるのは、意外。今後も続けてほしい」と話した。

 15分ほど打ち上げられ、最後の花火が打ちあがった後には「ありがとう」と口にする人や「また来年も見ようね」という子どもの声もあった。

沿道で警備する人とその後ろに見物客
花火を見る人

 

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