四日市の「海蔵川桜まつり」今年も中止、万全を期して2027年春の再開めざす

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【今春の桜まつりの中止を発表する羽場誓司会長(左)と伊藤清信会長=四日市市諏訪町】

 老木になった桜の木が倒れる心配があるとして、三重県四日市市の海蔵地区連合自治会などは2月10日、今春の「海蔵川桜まつり」を中止すると発表した。昨年春に続き中止は2年連続。樹木医の協力を得るなどし、1年かけて危険な状態の樹木の伐採や剪定を進め、万全を期した状態で2027年春から復活させたいという。

 海蔵地区連合自治会の羽場誓司会長と同地区社会福祉協議会の伊藤清信会長が市政記者クラブで説明した。桜の幹の部分などに穴が開き、中が空洞になっていたり、やや太めの枝でも枯れてしまい、枝が落下する心配があったりしており、いくつかの現場写真も見せた。

倒木や枝の枯れ死の状態を見せる資料(提供資料から)
枝の分かれ目などから雨水が入り内部がボロボロになった桜の木(提供資料から)

 2人の説明では、桜まつりを中止する理由は、昨年に引き続き、危険性のある桜の木の伐採や剪定が完了していないためだという。桜見物で人が多い時に木の枝が折れたり、桜が根元近くから倒れたりする不安がないとはいえない状況だという。

 一方で、今後の対策に向けて進んだ点もあり、海蔵川は県管理のため、これまでは地元から市を通して、祭り期間に限っての県からの占有許可を得ていたが、今後の桜の倒木などを防ぐ安全対策のために、県が許可権限を年間を通して市に任すことで、市と地域が速やかに対策を進めやすいようにできたという。

 今後、地域と市が協力して危険性のある樹木を伐採したり剪定したりし、危険な状態をなくしたいと考えている。万全を期すまでは、引き続き仮設トイレや駐車場を設けることはなく、河川敷でのバーベキューも自粛してほしいという。

 海蔵川の桜は、1959年の皇太子殿下(現上皇陛下)の御成婚を記念して堤防を桜並木にする活動になったと伝えられている。海蔵橋周辺の川の両岸のソメイヨシノは約500本ともいわれている。

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