三重県立四日市商業高校の3年生7人によるPR動画「今日、商店街好きになりました。」が、全国動画クリエイト甲子園の地域部門でファイナリストに選ばれた。ABEMAの恋愛リアリティ番組「今日、好きになりました。(今日好き)」をオマージュした作品で、3月8日(日)に東京で行われる最終プレゼンテーションに向け、2月27日には最後の練習に臨んだ。
活動は2023年、「課題研究(シティマネジメント)」の授業で始まった。四日市出身のクリエイティブディレクター、シャンソンさんを講師に迎え、商店街の魅力を若者の視点で発信する動画制作に取り組んできた。
茶色の制服にちなみ「ちゃいろがーるず」と名付けたグループは、初年度にテレビ番組「逃走中」を模した「広報中」を制作。YouTubeで公開し、SNSやポスターでの発信に加え、大四日市まつりでもPRを行うなどし、活動はテレビや新聞にも取り上げられた。
翌年は「有吉の壁」をヒントにした「商店街の壁」を制作。若者が商店街に抱く“心理的な壁”を壊そうと6店舗のCMを作り、実際に売上向上につながった店もあった。こうした取り組みが評価され、ビジネスプランコンテストで最優秀賞を受賞するなど、活動は全国へと広がった。

「今日、好きになりました。」をオマージュ
3年目となる今年は、「今日好き」の構造を商店街に置き換えた「今日、商店街好きになりました。(商好き)」を制作。
「今日好き」は、「運命の恋を見つける、恋の修学旅行」をテーマに、現役高校生たちを追った恋愛リアリティ番組。高校生に絶大な人気があり、メンバーも「本家の出演者に会いたい」という思いも込め、商店街のPR動画をオマージュ作品として仕上げた。
紹介したい店舗を“意中の人”に見立て、友人との三角関係風に描くなど、遊び心のある演出が特徴だ。商店街のからくり人形「中入道」を相手役にして「青い髪は嫌なんで、黒に染めてもらおう」と語る場面など、笑いを誘う仕掛けも盛り込んだ。
初めて応募した全国動画クリエイト甲子園では、過去最多の192校・848チームから最終3チームに選出された。シャンソンさんは「若者らしい企画力と、7人の本気度が評価されたのだと思う」と話す。作品は「高校生なるほどアイデアコンテスト2025」でも大分県教育委員会教育長賞を受賞し、全国2位相当の評価を得たという。

先輩たちによるこれまでの積み重ねは地域にも波及し、昨年は商店街にデジタルサイネージが設置され、「商好き」も放映された。

卒業式を2日後に控えた2月27日、メンバーの藤澤柚璃さんは「商店街の人やお世話になった方々に、優勝という形で恩返ししたい」と意気込みを語った。
審査は探求力・独創性・視聴回数などの反響も評価対象
審査では探求力や独創性に加え、視聴回数などの反響も評価対象となる。「今日、商店街好きになりました。」はYouTube(https://www.youtube.com/watch?v=J9XJac9gDiM)で公開されている。









