諏訪新道で空き地活用 「スワモバイルマーケット」本格始動 グルメやイベント集う場に

四日市諏訪商店街に設置されたスワモバイルマーケットの屋外デッキとトレーラーキッチンの全景
【デッキスペースやトレーラーキッチンを備えた「スワモバイルマーケット」=四日市諏訪商店街振興組合提供】

 三重県四日市市諏訪町の商店街「諏訪新道」で、空き地を活用した新たな挑戦の場づくりが進んでいる。飲食や物販の出店ができる広場「スワモバイルマーケット」だ。四日市諏訪商店街振興組合が主体となり、シェアキッチンやチャレンジスペースとしての運営を本格化させた。


トレーラーハウス型キッチンを設置

 同施設は2024年3月、民間所有の空き地約140平方メートルを活用して整備された。屋外空間にトレーラーハウス型のキッチンを設置し、水道・電気・ガスなどを完備する。トレーラー自体が飲食店営業許可を取得しているため、利用者は食品衛生責任者の資格があれば営業できる仕組みだ。4​~5名のベンチ席が5テーブルあるデッキテラスは、開閉可能なビニールシートで周囲を覆い、雨風も凌げる。

トレーラーハウスのキッチンには調理機材やシンクが整っている。
すぐに飲食店が開業できる設備のあるトレーラーハウス


開業や起業のチャレンジスペースに

 昨年12月までは単体店舗に貸し出していたが、今年1月からは複数の出店者の受け入れを開始。開業や起業を目指す人が小規模な投資で挑戦できる場として、レンタルスペースや間借り営業の受け入れを強化している。

 基本的な調理機材がそろっており、出店者はモニタリングやマーケティングの場としても活用が可能だ。物販やワークショップの開催、キッチンカーの乗り入れにも対応し、単発や短期間の出店・企画にも利用できるポップアップスペースとなっている。

スワモバイルマーケットの屋外スペースで出店しているキッチンカーと来場者の様子
キッチンカーの乗り入れ可能なポップアップスペース=同組合提供

 中心市街地に位置する立地も特徴の1つ。周辺には事業所や住宅が多く、平日は近隣で働く人が昼食を求めて立ち寄る姿が見られる。週末には家族連れが訪れるなど、曜日によって客層が変わる。


定期出店やイベントも続々

 現在、定期的に利用しているのは次の3つ。月曜にパンやサンドイッチを販売する「ござるの台所」、水曜から土曜まではジャマイカ料理店「J.J Jerk」、そして有志でつくる「みらい市場実行委員会」による休日のイベント出店だ。

 「みらい市場」は、スワモバイルマーケット周辺で月1回、日曜日に開かれるマーケットイベントで、約100店舗が登録している。これとは別に、スワモバイルマーケット内のみで不定期に開催する関連企画「みらい市場エクストラ」も行われている。

スワモバイルマーケット内で開催されたみらい市場エクストラ
みらい市場エクストラの様子=同実行委員会提供

 同振興組合の加藤久明さんは「街なかに開かれた場所として、調理の香りや音楽など五感で楽しめる空間にしたい。ここで挑戦した人が将来店舗を構えるなど、にぎわいが広がるきっかけになれば」と話す。


炭火で焼く本格ジャークチキン

 水曜から土曜に出店している「J.J Jerk」は、スパイスやハーブを使ったジャークチキンをメインにジャマイカのさまざまな料理を提供する。2月初めに知人の紹介で同マーケットの存在を知り、3月第1週から営業を開始した。店主の河原竜哉さん(39)は「ウッドデッキのオープンスペースは、ジャマイカ料理の雰囲気にぴったり。設備が整っているのもうれしい。ここなら炭火でチキンを焼ける」と目を輝かせる。

 現在はバーベキューコンロを使用しているが、いずれはDIYでドラム缶コンロを作る予定。「通りがかりの人や周辺の住民が立ち寄ってくれる。商店街の人とも少しずつ顔見知りになってきた」と手応えを語る。

ジャマイカ料理店「J.J Jerk」の河原竜哉さんがトレーラーハウスのキッチンでジャークチキンを調理している様子
トレーラーハウスのキッチンで調理する河原さん


出店希望者を全面サポート

 利用希望者には内見も受け付けており、周辺店舗も協力して出店者のサポートや周知に取り組む。商店街では「工夫次第でさまざまな使い方ができる場所。多くの人に活用してほしい」と呼びかけている。

 詳細は公式サイト(https://suwashinkoukumiai.wixsite.com/suwamobilemarket)、公式インスタグラム(https://www.instagram.com/suwashoppingdistrict/)へ。問い合わせは、商店街振興組合℡(059-351-6405)へ。

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