工事情報工夫し住民へ回覧 四日市建設事務所

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 住民に工事情報を効果的に伝え、関心を持ってもらおうと、県四日市建設事務所プロジェクト推進課では、国道477号(四日市湯の山道路)の道路改築事業に関連し、工事に関する豆知識や現場で働く人たちの思いなどを載せた文面を沿線住民に回覧している。【回覧文を手にする担当職員ら=四日市市新正4で】

 同事務所では従来、工事に際して現地説明会や現場見学会なども実施していたが、それだけでは十分でないと、月に1回、工事現場周辺の地域へ地区の回覧板に道路工事の回覧文を添えてもらうよう依頼した。

 現場の様子が分かる写真を小型無人機「ドローン」で撮影して進捗状況を分かりやすく示したり、資材を運ぶ一輪車を逆さにすると丸まった猫の背中に似ていることから現場では「ネコ車」と呼んでいることなど、興味を持って読んでもらうため、さまざまな工夫を凝らした。職人に聞いた仕事へのコメントコーナーでは現場の声も届けている。

 この取り組みは、3月末に津市で開かれた、県職員の取り組みを紹介する「MIE職員力アワード発表会」で紹介され、来場者の支持を最も集めた「来場者セレクト賞」に選ばれた。 同課の担当職員は「地域の方のご理解、ご協力があってこそ工事は進められる。今後も工夫を重ねたい」と話していた。

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