小山田駐在所の「豆助」を広報犬に委嘱、四日市南署、引き続き活躍へ

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【広報犬の委嘱状をもらった豆助と斎藤圭吾巡査部長=四日市南署】

 交通安全や防犯などの広報で活躍している柴犬の「豆助」が5月8日、三重県警四日市南署から広報犬に委嘱された。引き続き、子どもたちの交通安全の見守りや特殊詐欺防止の啓発活動などで街頭に立つ。

 委嘱式が同署であり、岡﨑浩司署長が飼い主でもある小山田警察官駐在所の巡査部長齋藤圭吾さん(46)に、委嘱状と豆助のために用意した犬のおやつを手渡した。最初は緊張していた豆助だが、委嘱式が始まるころには、素直に齋藤さんの横に座っていた。委嘱期間は4月1日から2026年3月31日まで。

 豆助は、2023年4月に齋藤さんが赴任した時から一緒に駐在所で暮らしている。単身赴任の寂しさがなくなるだろうとの理由で連れてきたそうだが、おとなしい性格や人懐っこいことで小学生や地域の人たちにかわいがられた。

 評判を聞いた地区の交通安全協会の人らから求められ、豆助は齋藤さんに連れられて、交差点などの見守りに立つようになった。最初に広報犬に委嘱されたのはその年の7月だが、すでに、すっかり人気者で、「事故にあ、ワン」などの標語になったほか、「サギにあワン!」の動画にも出演するなど、県内で最も有名な広報犬といえる存在になっている。

 齋藤さんの話だと、豆助がいることで、それまで立ち寄ることもなかった地域の人たちが駐在所を訪ねてくれるようになり、地域とのつながりがぐっと広がったという。「生活だけでなく、仕事のうえでも相棒です」と話す。

 豆助は8月2日が誕生日で、まもなく5歳。5月12日午前7時から、四日市市美里町の県道140号線「美里町」交差点での早朝街頭指導にも参加する予定だ。

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