三重県の四日市市防火協会定期総会が5月19日、同市西新地の市消防本部であり、模範的な防火や防災の取り組みを評価し、6事業所を表彰した。
市消防本部と同防火協会から表彰されたのは、社会福祉法人三重ワイエムシイエイ福祉会 YMCA在宅介護サービスセンター(四日市市阿倉川町)▽株式会社グリーンズ ホテルエコノ四日市(同市西浦1丁目)▽株式会社JERA 川越火力発電所・川越電力館(川越町亀崎新田)▽三重トヨペット株式会社四日市羽津店(四日市市富士町)▽介護老人福祉施設みのりの里(同市楠町本郷)▽ドラッグコスモス東日野店(同市東日野町)の各事業所。防火協会の山本勝徳会長(近鉄百貨店四日市店長)から表彰状などが贈られた。
三重ワイエムシイエイ福祉会は、防火対象物の定期点検を毎年、自主的に行っているほか、入所者の身体状況に合わせた部屋割りをして防災の備えを進めている。株式会社グリーンズは、長く四日市市の防火基準適合表示を掲示し、避難訓練などでは防火管理の理解度を調べる独自のテストも試みている。株式会社JERAは、防火対象物の安全性に関する特例認定を長年にわたって続けており、自衛消防組織の訓練も優れている。
三重トヨペットは、展示棟など場所に応じた防火対策を講じているほか、防火の啓発をする防火広場を開催、災害時の近隣住民の避難場所として機能するよう。食糧や飲料の備蓄も進めている。介護老人福祉施設みのりの里は、20年以上、消火避難訓練を続けているほか、地域の消防団と連携し、夜間を想定した訓練などもしている。ドラッグコスモスは、業態から従業員の入れ替わりが多いが、その都度、防火教育を適切に行っていることが評価された。
定期総会では、元東京ディズニーランド防火責任者の石井修一さんの講演もあり、「ディズニーの危機管理から学ぶ~そなえた分だけ憂いなし~」のテーマで話がされた。