舞台で紡ぐ親子の絆 歌手・可愛アンリさん×俳優・山本航大さん「表現者として向き合う」 

, , ,
左に舞台俳優の山本航大さん、右に歌手の歌手アンリさんが写る上半身写真。舞台に立つ表現者として向き合う親子だ。
【表現者として向き合う親子、左:舞台俳優の山本航大さん、右:歌手の可愛アンリさん】

この記事は「タウン情報YOUよっかいち247号」紙面掲載記事を、一部修正のうえ転載したものです。


 四日市市在住でOSK日本歌劇団出身の可愛アンリさんと、息子で舞台俳優の山本航大さんが、9月7日、市内で約1年半ぶりに共演した。今回のコンサートは地域住民向けの催しで一般には公開されなかったが、この時間は2人にとってかけがえのない意味を持つものだ。



2人の歩みと共演

 アンリさんは現在、音楽ユニット「ブリリアントカラーズ」のボーカルとしてすわ公園交流館の「野ばら音楽会」へ毎月出演。ディナーショーなどのイベントではソロで歌声を届けている。
 航大さんは劇団四季の子役出身で、名古屋芸術大学ミュージカルコースを卒業後、舞台ではミュージカルのほか、ストレートプレイやアクション演劇など幅広いジャンルに挑戦してきた。近年ではメインキャストとして活躍する傍ら、母校・白子高校吹奏楽部の振付指導も行っている。

 親子2人での初めてのコンサートは、航大さんが中学2年だった2013年。市内の教会で開かれた「チャペルコンサート」が原点となり、その後も節目ごとに一緒に舞台に立ってきた。

2013年の親子共演コンサートでの写真。右側に歌手の可愛アンリさん、左側に当時中学2年の舞台俳優・山本航大さんが写っている。二人は笑顔で歌い、左手にマイク、右手を挙げてポーズしている。
2013年、四日市で行われた親子共演コンサートの様子=可愛アンリさん提供
親子から表現者同士へ

 共演を重ねる中で、2人の関係も変わった。かつて航大さんは、ただ「楽しいから」という理由で母と一緒に舞台に立っていた。思春期にも照れはなく、友人を客席に招くほどだった。

 しかし今は違う。航大さんは「一人の表現者として、可愛アンリという舞台人とどう向き合い、舞台を創るかを考えることが楽しみ」と語る。

 息子の成長に、アンリさんは「パフォーマンスについて厳しい意見をもらうこともある。へこむけれど刺激になる」笑う。これまでは気軽に誘っていたが、今は準備を徹底し、納得した状態でしか舞台に立たないその姿勢に、プロ意識を感じるという。「少し寂しさもあるが、一層羽ばたいてほしい」アンリさんはそう願っている。

コンサートの様子はWEBで紹介

 今回のコンサートの様子は、近日中にYOUのWEBサイト(https://www.you-yokkaichi.com/)で動画とともに紹介する予定だ。

【関連記事】


こんな投稿もあります。