記録的な大雨で施設が浸水した三重県四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」について、管理会社や国の機関は9月16日午前11時時点で状況を発表した。午前9時に地下2階の冠水がおおむね解消、被害状況の調査を始めたという。地下2階に入った作業の担当者によると、見える範囲でざっと数えただけで100台くらいの車があったという。
国土交通省中部地方整備局三重河川国道事務所、株式会社ディア四日市などの発表によると、地下2階の水深は午前9時の段階で29センチほどまで減ったという。排水作業を始めた9月13日午前11時44分の時点では地下2階からの水面の高さは510センチだったといい、排水作業はほぼ4日がかりで行われてきた。

駐車場は、近鉄四日市駅に近いあたりに比べると、国道1号と中央通りの交差点付近が最も低いとみられ、お昼近くも、このあたりを中心に排水作業が進んでいた。地下2階に入ったという作業の担当者に聞いたところ、「見えた範囲で自分でざっと数えたところ、車は100台くらいあった」と話した。泥をかぶって、冠水で車が浮いたのか、指定の範囲に収まっている車だけではなかったという。ハッチバックの背面ドアが開いてしまった車もあったという。三重河川国道事務所の発表では、地下1階には約180台の車が残されていたことが分かっている。

