社会福祉のためにと、三重県四日市市に12月25日、富士電機、キオクシアなどの労働組合から年末カンパなどで集まった寄付金が贈られた。長く続いている寄付で、市の社会福祉事業振興基金へ充てられ、今後の福祉事業に活用される。難聴者の聴こえを助ける機器の寄付もあり、こちらは市障害者福祉センターで利用されるという。
この日、寄付目録と、市からの感謝状の贈呈式が市役所であった。富士電機労働組合三重支部から内田健太副執行委員長と伊藤恭介書記長、キオクシア労働組合四日市支部から山下孝執行委員長、キオクシアエンジニアリング労働組合から池上宗和執行委員長が出席し、森智広市長が目録を受け取り、感謝状をそれぞれに贈った。

長く続く社員らの協力
市によると、富士電機労組三重支部の寄付は、1980(昭和55)年、83(同58)年と92(平成4)年以降の毎年続いており、今年は現金10万円と、難聴者のためのヒアリングループシステムが贈呈された。ケーブル状のアンテナを使って音声などを受信機器に送り、聞き取りやすくするという。累計の寄付額は470万円を超えたという。
キオクシア労組四日市支部の寄付は2008(平成20)年から毎年で、14(同26)年からはキオクシアエンジニアリング労組も加わって続いているという。今年は計46万4843円が贈られた。累計の寄付額は590万円を超えたという。
寄付は、チャリティーコンペなどでの募金、社内での呼びかけの時に社員が募金箱に寄せたお金などが含まれているという。








