四日市初 クラフトビール醸造所誕生 日本一敷居の低い「いきかたブルワリー」

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ウインナーが盛り付けられた皿の後ろでクラフトビール「琥珀のとき」をグラスに注いでいる
【いきかたブルワリーの琥珀のとき】

 三重県四日市市生桑町に昨年12月、クラフトビール醸造所「いきかたブルワリー」がオープンした。市内では日本酒蔵として丸彦酒造(川島)や伊藤酒造(桜町)などが長年酒づくりを続けているが、いきかたブルワリー以外にビールの醸造所はない。昨年には水沢地区にワイナリー「水沢ワイン ドメーヌ フイアージュ」が誕生し、四日市で楽しめる酒の選択肢は着実に増えている。いきかたブルワリーの開業も、その広がりの一つとして期待が高まる。

 丸彦酒造は、地元で親しまれる銘柄「三重の寒梅」で知られるほか、若者の酒離れを変えようと、映画とのコラボ商品として昨年「ゴジラ大吟醸」を手がけた。伝統を守りながら新しい挑戦にも積極的で、四日市の酒文化を支える存在となっている。一方、伊藤酒造は代表銘柄「鈿女(うずめ)」で知られ、地域に根ざした酒づくりを続けてきた。

クラフトビール「琥珀のとき」を手にし、いきかたブルワリーの前に立つ人の手と缶

子育て支援企業が挑む醸造 独学から資格取得まで

 こうした中で誕生した「いきかたブルワリー」は、地域の交流の場としても期待されている。全国的にクラフトビール市場が拡大する中、地域の食材を生かした商品づくりや、住民が気軽に立ち寄れる拠点としてブルワリーを活用する動きが広がっている。

ビールの麦芽をチェックする人
麦芽の様子を確認する近藤さん

 いきかたブルワリーを運営するのは、市内で子育て支援事業を行う企業だ。醸造を担当するのは代表の近藤真稔さん(37)で、独学で醸造理論を学び、国内のブルワリーで修業を重ねた。さらにドイツの醸造学校の資格「Doemens Beer Sommelier」を取得し、2025年8月に酒類等製造免許(発泡酒)を得て、初仕込みにこぎつけた。四日市初のブルワリーとなる。

マイヤーレモン香る最初のビール「琥珀のとき」

 最初の銘柄「琥珀のとき」は、四日市の水を仕込み水に使用し、麦芽はカナダ産を採用。三重県産マイヤーレモンを加え、注いだ瞬間に柑橘の香りが立ち上がる。麦芽由来の琥珀色も美しく、飲んだ人からは「見た目からおいしい」「きめ細かいクリーミーな泡が魅力」「料理のうまみを引き出す」などの声が届いている。

世代を超えて集う場に 地域交流の拠点として

 直売所には家族連れの姿も多く、ラベル貼りなどの工程に子どもが参加する場面もあるという。地域住民が世代を超えて交流できる場としての役割も担いつつある。

 近藤さんは「日本一敷居の低いブルワリーを目指す」と話す。子どもやクラフトビールの知識がない人、アルコールを飲まない人でも、立ち寄って思いを聞かせてほしいと願っている。

姉妹サイトで「琥珀のとき」読者プレゼントあり

 YOUよっかいちの姉妹サイト「MinaSukiよっかいち」の【四日市初】「いきかたブルワリー」誕生!地域の声を形にする”対話する”クラフトビール|生桑町(https://yokkaichi.city/2026/02/27/4667/)では、醸造所の詳しい紹介や記者が実際に味わった「琥珀のとき」の感想のほか、「琥珀のとき」の読者プレゼントの情報も掲載している。

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