心肺停止状態の男性救う、四日市市北消防署が3人に感謝状

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【感謝状を手にする(右から)小倉さん、平野さん、宮永さん。署員と記念撮影をした=四日市市富田2丁目】

 路上で心肺停止状態になった男性に心臓マッサージなど適切な措置をしたとして、三重県の四日市市北消防署は3月15日、救助にあたった3人に感謝状を贈った。男性はその後、無事に社会復帰ができたという。

 3人は、いずれも四日市市在住で、桑名高校3年小倉海音さん(18)、四日市看護医療大学4年平野愛佳さん(22)、三重県警察学校教官宮永智貴さん(37)。この日、感謝状の贈呈式が北消防署であり、水野義隆署長が記念品とともに手渡した。

 水野署長は「救急の現場では、居合わせた人がどんな措置をするかが大きくその後に影響します。今回、大切な命を救っていただき、あらためて勇気ある行動と、とっさの判断に感謝します」とお礼を述べた。

水野署長から感謝状を受ける3人

 同署や3人の話では、救助の行動があったのは昨年10月28日午後4時半ごろ。四日市市富田4丁目の四日市高校北側路上で64歳の男性が倒れていた。最初に男性を見つけたのは小倉さん。心肺蘇生は学校で教わったが、机上のことなので不安を抱えつつも、「その時には周りにだれも目に入らなくて、これは自分が行くしかないと、気づいたら走っていました」という。

 自転車で帰宅途中だった平野さんがすぐにこの様子に気づき、その場へ。医療系の大学で勉強しているため、「助けたい思いでいっぱいで、自分の頭の中にある引き出しを全部使って動いた感じ」と夢中だった。平野さんは119番通報をつないだままにして、消防からも助言をもらう役割も果たした。

 そこへ、今度はランニングの途中の宮永さんが通り、加勢に入った。職業柄、救急法は学んでおり、すぐに胸骨圧迫(心臓マッサージ)を始め、小倉さんが準備したAED(自動体外式除細動器)も操作した。119番通報から約8分で救急車が到着したが、「少し呼吸が戻ったかのような気もした」という、まさにぎりぎりの状態だった。

 3人によると、当時、別の大学生と思われる人が四日市高校からAEDを借りてきてくれて、交通整理をしてくれる人もいるなど、周りでは数人が3人の救助を手伝ってくれていたという。

 学校や職場で救命の知識はあったというものの、実際に緊急の場面に出くわしたのは3人とも初めてのこと。協力して命を救うことができ、水野署長は「アベンジャーズ(米国コミックや映画のヒーローチーム)です」と表現していた。

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