高校生が考えた地元産の食材を使った料理を食べて 都ホテル四日市のサマーナイトブッフェ

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  都ホテル四日市(四日市市安島)は、高校生が考案した四日市ひやむぎを使った餃子と揚げ団子、四日市産のブルーベリーを使ったタルトを、8月13日午後6時から開かれる「サマーナイトブッフェ」で提供する。【ブッフェで出される餃子】

 メニューは、県立四日市農芸高校(同市河原田町)の食品科学科食品開発コース地産地消班の3年生が、「令和5年度みえ食の”人財”育成プラットフォーム産学連携事業」を活用し考案した。同コースの伊藤光星君が地元の食材として、渡辺手延製麺所(同市川北)の麺を具にした揚げ餃子を作ろうと考えた。同社取締役の渡邉美千代さんが担当の教諭に「ひやむぎの方がそうめんよりアレンジしやすい」と話し、ひやむぎを使うことになった。 

【冷や麦餃子を手にする伊藤君】

 伊藤君はひやむぎを乾麺のままゆでずに包む、ゆでて包むなど複数の調理法で試作。ゆでて味付けをして包むと、冷や麦の良さを生かした餃子になることが分かり、提案した。高校生ならではの、斬新なアイデアに、「どんな味になるのか予想がつかない」と津田典彦総調理長らが試作。調味料の配合をブッフェ向けに調整し、今年のゴールデンウイークのブッフェで提供すると、好評だった。 

【揚げ団子を手にする伊藤さん】

 今回、新たな料理を出すため再度生徒がレシピを考案。餃子に加え、伊藤寧音さんの考えた冷や麦を揚げ衣に使った揚げ団子と、加藤月望さんが考えた「さくらベリーズガーデン」(同市桜町)のブルーベリーを使ったタルトが採用された。伊藤さんは前回冷や麦カヌレを考案し、手間のかかることが理由で採用されなかった。その経験を生かし、市販のこしあんを白玉粉で作った生地で包み、冷や麦をまぶして揚げ、手間を減らし採用が決まった。加藤さんは四日市産の旬の果物を使った夏らしいスイーツとして評価され採用されたという。 

【ブッフェで出される揚げ団子】

 3人は「自分たちが考えたレシピが採用されてうれしい。四日市の美味しい冷や麦やブルーベリーを味わってほしい」と話していた。 

 ブッフェは大人8500円、小学生3500円、幼児(3歳から)1500円で予約が必要。問い合わせ、予約は同ホテルTEL0120・385・179まで