四日市市海山道町の三浜文化会館で、このほど昨年も開かれ好評だった「久しぶりの人のための吹奏楽講座」が始まった。長年楽器に触れていなかった人を含む20人の参加者が、3月18日(月)の演奏会に向けて月2回、月曜午前10時から2時間の練習に勤しんでいる。2月からの参加も可能なので、興味のある人は問い合わせてみては?
同講座は今期が3回目。およそ2、3か月の期間に月に2回の練習日を設け、最終日に同会館のロビーコンサートで成果を披露する流れだ。回を重ねるごとに、口コミで参加者が増えてきているそうで、一度参加すると、次の開講が待ち遠しくなるという常連参加者も。聞いてみると、中学や高校、大学で吹奏楽部だった人、アマチュア楽団に所属していたことのある人、現役で演奏活動を続けている人など、まんべんなく手が上がる。中には、20年ぶりに楽器に触れたという人もいるというが、誰もが熱心に演奏に打ち込んでいた。
講師を務める柴田祥さん(44)は、セントラル愛知交響楽団や中部フィルハーモニー交響楽団など、東海地方の多くの楽団で活躍する指揮者。近年では、市文化まちづくり財団主催の同講座や夏休みの子どもミュージカル指導、市民オペラや昨年11月に同市文化会館で上演された本格的ミュージカル「回転木馬」の副指揮を担うなど、四日市での活動も増えている。市内の小中学校に良質な音楽を届けるアウトリーチ事業「学び舎音楽会」で、複数の中学校を訪問したこともある。
「四日市の人は、皆でまとまって頑張ろうという姿勢が顕著ですね。色々な可能性が見えていて、それをどう発展させていくかが楽しみ」と柴田さん。「講座参加者の演奏経験やレベルはまちまちだが、一番大切なのは本人が楽しむということ。個人個人に合った声掛けをし、ちょっとチャレンジしてもらうが、本番後にこの経験を次に活かしていけるようにと指導している」と笑顔で話した。
2月以降の練習日は2月5日、26日、3月4日、11日、18日(本番)。「上手い、下手、久しぶり等々に関わらず、楽しめます。ぜひ参加してください」。対象は、1年以上の演奏経験があり、楽譜を読むことができる18歳以上で、楽器を自分で用意できる人。参加費は1練習日に付き1100円。募集詳細は、ホームページ(https://mihama-culture.com/news/1773/)へ。
3月18日(月)の演奏会は、三浜文化会館ロビーで午前11時から。演奏曲は、「リトルマーメイドメドレー」やフランク・ティケリ編曲の美しいバラード「シェナンドー」といった吹奏楽定番曲から「マツケンサンバⅡ」、「オトナブルー」など多彩なラインナップ。観覧無料。問い合わせは市文化会館TEL059・354・4501へ。