ストーカー行為や副業の禁止違反で職員2人を処分、四日市市

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【職員の処分で市民におわびし頭を下げる消防本部と都市整備部の幹部=四日市市総合会館】

 同じ職場の仲間に対するストーカー行為や副業の禁止違反などを理由に、三重県四日市市は10月10日、市中消防署の60代の男性主幹と都市整備部用地課の30代の男性職員の2人について、それぞれ停職3月の処分をした。消防署の男性主幹については同日付で依願退職したという。

 同日午後、消防本部と都市整備部の幹部が緊急の記者会見を開き、ストーカー行為に遭った職員と家族におわびするとともに、信頼を裏切ったなどとして市民にもおわびし、頭を下げた。

 消防の男性主幹は、昨年6月から今年1月にかけ、同じ消防本部の女性職員の自宅アパートまで行ってインターホンを複数回鳴らす行為をし、郵便受けを確認するなどのストーカー行為をしたという。また、今年2月には女性職員の乗用車の後輪にネジを置いてパンクさせる器物損壊行為をしたという。

 女性職員はパンクの修理をした翌日、今度は前輪にネジが置いてあるのを見つけ、上司に相談した。インターホンの録画を確認したところ、男性主幹がやっていたことが分かったという。

 男性主幹はこの女性職員と同じ職場で働いたこともあったが、「自分より若い女性職員が順調にキャリアアップをしていることが妬ましく思えてやった」などと説明しているという。器物損壊行為については警察署に届けが出され、書類送検の後、不起訴処分になったという。

 都市整備部の男性職員は、病気休職中だった今年7月から9月の間、愛知県で車両メーカーの工場の清掃アルバイトをし、約35万円の収入を得ていたという。地方公務員法で規定された副業の禁止に違反し、このことが職場の倫理規定違反(信用失墜行為)に該当するとして処分された。男性職員は「生活費のためにした」などと説明しているという。