鈴鹿での最終戦飾る、三重ホンダヒートがトヨタヴェルブリッツを破る、ファン別れ惜しむ

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【プレイヤー・オブ・ザ・マッチにも選出されたレメキロマノラヴァ選手】

 NTTジャパンラグビーリーグワン(ディビジョン1)の三重ホンダヒートは5月9日、今季最終の第18節でトヨタヴェルブリッツと対戦し、38対26で勝利した。鈴鹿を拠点にした65年の最後の試合を勝利で飾り、来季からは栃木県に拠点を移すため、ファンと別れを惜しんだ。今季の最終順位は8位で、躍進した1年になった。

 試合は序盤から三重のエンジンが全開した。前半11分、素早いボール展開からアセリ・マシヴォウが抜け出すと、最後は山下楽平が相手ディフェンスを振り切ってトライ。北原璃久が難しい角度のコンバージョンを決め、7対0とした。

トライを奪う活躍を見せた山下楽平選手

 15分にはレメキロマノラヴァが突破でインゴール、19分には北條拓郎が相手の隙を突くトライ、コンバージョンも決まって、19対0とした。

 25分、今度はFW陣が力強いモールで押し込み、最後はテビタ・イカ二ヴェレがグラウンディング。北原がコンバージョンを決め、26対0とリードを広げた。前半終了間際の38分にもチーム一体となった攻撃から、最後はテビタ・リーが相手ディフェンスをこじ開けてトライ、前半だけで5トライを奪う攻撃力を見せつけて、31対0で折り返した。

 後半に入ると、トヨタが意地を見せ、反撃に。前半終了間際のイエローカードで1人少ない状況になっていたこともあり、早々の4分、トライを決められ、31対7とされた。しかし、10分、ペナルティーキックのボールをテビタ・リーがキャッチして、相手タックルを受けながらも、この日2本目のトライ。北原のコンバージョンも決まり、38対7とした。

 しかし、トヨタは14分、17分と立て続けにトライを奪い、38対19に。29分、ヒートに再びイエローカードが出て、三重は数的不利のなかで必死に守る場面が長く続いた。懸命なタックルや、ゴールラインを割らせまいと、ぎりぎりのラインでのディフェンスを見せた。試合終了間際にトライを許したものの、38対26でノーサイドに。前半の大きなリードに助けられた。

激しいディフェンスでチームを引っ張ったパブロ・マテーラ選手

 キアラン・クローリーHCは「後半はトヨタにボールを保持され、苦しい展開になったが、ディフェンスの努力が素晴らしく、体を張り続ける大切さを体現した試合になった。ヒートとしては8位と、これまでの最高の順位で終えることができた」などと話した。

 三重は今季、目標の6位には届かなかったものの、リーグ2連覇の王者、東芝ブレイブルーパス東京から2勝、強豪のサントリーサンゴリアスからチームの歴史で初の勝利をあげるなど、成長した姿を見せた。

 試合会場の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿には5375人が来場、三重の選手を応援するメッセージを手に声援を贈り、試合後のセレモニーでは涙ぐむ女性ファンの姿も見られ、何度もヒートコールが沸いた。プレイヤー・オブ・ザ・マッチにはレメキロマノラヴァ選手が選ばれ、最後は花火が打ち上げられて、来季から栃木県宇都宮市に本拠地を移す節目を締めくくった。

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