多摩化学工業が教育関連にと300万円、四日市市に企業版ふるさと納税の寄付

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【森智広市長に寄付の目録を手渡す伊藤健太郎工場長(右)=四日市市役所】

 三重県四日市市に四日市工場を構える多摩化学工業株式会社(本社・神奈川県川崎市)が、市の教育関連の事業にと、7月30日、企業版ふるさと納税を活用して300万円を寄付した。市は、「そらんぽ四日市」のプラネタリウムで家族向けのプログラムを上映する費用に活用するという。

 同日、伊藤健太郎四日市工場長から森智広市長に寄付の目録が手渡され、森市長から伊藤工場長に感謝状が贈られた。伊藤工場長は「仕事をさせていただいている四日市の地域に恩返しがしたいと考えてのこと。これからもよろしくお願いします」などとあいさつした。

 森市長は「30年以上も工場を構えていただき、産業や雇用への貢献に感謝しています。子育てへの支援をとうかがったので、家族などに大変人気のあるプラネタリウムの上映の費用に活用させていただきます」とお礼を述べた。

 市によると、プラネタリウムでは一般的な星座に関するプログラムに加えて、「名探偵コナン」「ドラえもん」「しまじろう」など家族で楽しめるプログラムを上映しており、夏休みにもなると、これらは朝から満席状態になるという。現在、来年度の番組を検討中で、その上映費用にしたいという。

 多摩化学工業は1949(昭和24)年設立の化学品の製造販売会社。半導体や液晶の製造工程で必要不可欠な高純度の現像液や洗浄液などの薬品を製造している。四日市市平尾町の四日市工場は1992年の設置。国内7拠点、海外6拠点で操業しているという。伊藤工場長は「高速道路網が整備され、港もあり、四日市は仕事にはとても便利です」と話していた。

 企業版ふるさと納税は、国が認めた地方公共団体の地方創生事業に対して企業が寄付をするもので、企業の税額負担を軽減できるなどの利点もある。

記念撮影をする森智広市長と伊藤健太郎工場長

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