三重・菰野町の昭和レトロ喫茶「ちょま屋」が進化中 テレビ愛知「あまドラ~天野っちのドライブしよう!!」に登場!?

所狭しと並べられた昭和のおもちゃコレクションを前に、サイン色紙を両手に持ち笑顔の店主の姿
【テレビ愛知「あまドラ」の色紙を手に笑顔の店主・川島さん】

 三重県菰野町の昭和レトロ喫茶「ちょま屋」はオープンから半年余り。開店当初は「お客さんゼロの日もざらだった」というが、日々のSNS発信や趣味系YouTubeチャンネルでの紹介、そしてYOUよっかいちの記事(https://www.you-yokkaichi.com/2025/04/15/38442/)をきっかけにテレビ取材も入り、今では新規客も着実に増加している。

 来店者は昭和を知る中高年層が中心だが、若い世代の姿も見られる。20代女性がソフビ人形を見て「めっちゃかわいい!どこで買えるんですか?」と夢中になったこともあり、店主の川島誠司さん(40)は「懐かしいだけでなく、若い人にも響くのがうれしい」と話す。


テレビ収録で盛り上がる

 7月某日、テレビ愛知の「あまドラ~天野っちのドライブしよう!!~」の収録があった。東海地方を中心に、お出かけしたくなるような魅力的なスポットをキャイーンの天野ひろゆきさんとテレビレポーターの白井奈津さんがドライブしながら巡る旅番組。

 天野さんは「快傑ズバット」(1977年に東京12チャンネルで放映された特撮番組)のソフビを手にして大興奮。川島さん特製の「昭和ガチャ」も体験してもらったそうで、「自分自身は何者でもないのに、コレクションのおかげで採り上げてもらい、ありがたい」と感慨深げに振り返る。8月23日(土)午後8時54分~同9時に放送予定。

右手前に、青い羽の旧型の扇風機、奥の壁の上部に棚が設えてあり、おもちゃのコレクションや本が飾られている。
フル稼働するレトロ扇風機と新たに設置した壁の棚
ディスプレイも進化

 この数か月で店内はさらにパワーアップした。お客や知人からの寄贈品が増え、手塚治虫全集などの書籍や雑誌、マンガがぎっしり。おもちゃのコレクションも拡大を続けており、陳列のために新たに壁に棚を設置するなど、ディスプレイの工夫も欠かさない。「おしゃれと言ってもらえることもあり、良い感じになるように展示していきたい」と川島さん。

メニューにも変化

 開店当初の「駄菓子カゴ盛りセット」は廃止した。理由は、主力客層の「おじさん世代」は駄菓子を愛でるけれど、そんなに大量には食べられないからだ。
 代わって、この夏は店内のレトロ扇風機がフル稼働し昭和の風を感じさせる中、新メニュー「かき氷」が登場。イチゴ・メロン・ブルーハワイという昭和の王道ラインナップがなんともちょま屋らしい。

手前から大きな茶色い躯体のブラウン管テレビ、お手製の「昭和ガチャ」マシン、積み上げられたたくさんのプラモデルの箱など。
ブラウン管テレビ、昭和ガチャ、周辺にはプラモデルがぎっしり
店主の夢は続く

 今後は、店内のブラウン管テレビにファミコンをつなぎ、来店者がプレイできるようにする計画だ。「液晶でもできるが、ファミコンはブラウン管の曲面や音質でこそ雰囲気が出る」。さらに、プロジェクターを導入し、昔の映画上映会も構想中。「うちはおじさん専用の夢の国なので」。

 家族連れのお客さんで、お父さんが1人はしゃいでいる光景を見ると、「普通のデパートや遊園地と逆の景色だな」と感じるという。昭和100年の今年、川島さんの「秘密基地」は、さらなる進化を続けていく。

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