「三重県四日市　M-1グランプリ出場を応援しよう会!!」が9月13日、四日市商工会議所1階ホールであった。森智広市長と、市の観光大使でもあるザブングル加藤歩さんがコンビを組んで出場するが、前日からの大雨など災害対応で森市長が出られなくなり、加藤さんがひとりで舞台を務めた。M-1の1回戦は9月21日に名古屋の会場で行われる。

　有志などでつくる「『三重県四日市』を応援する会」が主催した。事前に定員を上回る350人ほどから入場申し込みがあったが、森市長の欠席の事情をメールで連絡して開催。それでも100人を超す人が集まった。

　加藤さんは、四日市の書店経営の家に生まれ、お笑い芸人としての成功や失敗をユーモアたっぷりな物語にし、客席を盛り上げた。芸人をめざしたのは「女性にモテたかったから」と本音を語り、住宅火災の現場に偶然通りがかって人命救助に加わったことがスポーツ新聞に取り上げられ、仕事が増えるきっかけになったという。

　福祉施設でボランティアとして働いたこともあり、最近は消防設備士、ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引士などの資格を取り、それが縁で仕事が入るなど、仕事の幅が広がったという。

　ワンマントークのあとはクイズ大会で、正解した人に加藤さんがサイン入り色紙をプレゼントした。加藤さんの年収や身長、体重などを当てるパーソナルクイズもあって、客席は笑いに包まれた。

　加藤さんは「M-1で1回戦を勝ち抜くことも相当難しいことですが、本気でやりますんで、ぜひ、応援してください」と呼びかけた。8月の大四日市まつりからネタは何度も練り直してきたという。M-1グランプリ1回戦の会場は名古屋市千種区の今池ガスホールで、入場料は1000円という。