四日市ジャズフェスティバルが開幕、2日間で約120組が演奏、商店街では応援のマルシェも

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【雨が降っても席を立たない観客と名古屋青少年ビッグバンドの演奏=四日市市安島1丁目】

 「彩~irodori~」をテーマに10月18日、第12回四日市ジャズフェスティバルが開幕した。今年は19日までの2日間でゲストを含む約120組がメイン会場の市民公園など計14の会場で生演奏を聴かせる。初日は小雨まじりのスタートになったが、傘をさしてリズムに乗る観客も多く、演奏者と気持ちがひとつになるようなステージが続いた。

 午前11時半に諏訪公園南側をオープニングパレードが出発、好きな楽器を手に自由参加した人たちと追っかけで200人近くにふくらんだ大きな列がアーケードから近鉄四日市駅北口のふれあいモール、メイン会場の市民公園へと行進した。初の試みだった前年より行進する距離も長くなった。

長い列になったオープニングパレード

名古屋の青少年ビッグバンドがオープニングを飾る

 パレードから参加した名古屋青少年ビッグバンドFree Hills Jazz Orchestraが市民公園会場のステージにそのまま上がり、ビッグバンドスタイルでのオープニング演奏が始まった。

 学校が異なる小学生から大学生までの30余人で編成したバンドで、デューク・エリントン楽団の演奏で有名な「A列車で行こう」や、ジャズ風に編曲した「アンパンマンのマーチ」などを演奏。小学4年生のボーカルによる「明るい表通りで」では、手拍子や大きな拍手が贈られた。

演奏形態も様々、バラエティーに富んだ楽曲

 ソロからグループによる演奏、ビッグバンドまで、多彩な演奏を市内各所で聴くことができる。アーケードの1番街会場では、トロンボーンのハーモニーなどを特徴にするClover Trombone Ensembleの演奏、ふれあいモール会場では同じ音楽スタジオのレッスンで知り合った5人によるHoly EchoesのJポップ演奏からステージが始まった。ジャズに収まらず、ロックやフュージョン、昭和演歌、ラテン、ソウルなど幅広い演奏が聴けるのも楽しい。

トロンボーンのアンサンブル
Jポップを演奏する若者のグループも

アーケードでは19日まで「カラフルまるしぇ」も開催中

 商店街のアーケード内では、「ジャズフェスを応援したい」と同日開催にした「カラフルまるしぇ」も18日に始まった。パンや菓子、健康や美容、アクセサリー類など20の出店があり、にぎわった。

親子らでにぎわう「カラフルまるしぇ」の会場

 実行委員会の舘正代さんは元保育士で、今は「がんばる人を応援したい」と考えたキャリアサークルプロの代表。コロナ禍の時には頼る人がいなくて悩む子育て中のママを応援しようとオンラインの交流などを立ち上げた。今回は、収益を子どもたちを応援する活動に寄付することも計画し、初めての大きなマルシェを開いたという。

 大人が頑張ってこそ、その姿を見て育つ子どもが未来に希望を持てると考え、舘さんは「ハッピーセット」と名付けたよさこいチームを結成、この日、アーケードの真ん中で、いなべ市の子どもたちのチーム「いな娘」と協力して踊りを披露し、67歳にしてよさこいデビューをした。19日は一部の店が入れ替わり、20余の出店があるという。

子どもたちとのよさこい。後列の右が舘正代さん

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