三重県四日市市で12月20日、円形デッキの完成式典があり、一般から募集し、市民投票で決めた愛称「よんまるテラス」が発表された。1周が100メートルを超える円形の橋の上には、国、県、市の関係者らのほか、市立浜田小学校の4年生も招待され、大人と合わせ約160人が輪になって、みんなでテープカットをした。
名付け親は5人。式典で紹介される
円形デッキの南下の広場で開かれた式典では、森智広市長があいさつし、一見勝之知事や国会議員らがお祝いの言葉を述べた。このあと、森市長が愛称を書いたボードを手に壇上に上がり、「よんまるテラス」を発表した。
愛称には1万件を超すアイデアが寄せられたが、このうち、「よんまるテラス」の名で応募した桑名市の伊藤啓行さん、四日市市の鶴岡拓也さん、大森慶さん、松田拓也さん、伊藤陽香さんの5人が式典で紹介され、森市長が名付け親への感謝の品を5人の代表の鶴岡さんに手渡した。

鶴岡さんは21歳の時に仕事で四日市に来て、今は31歳。この街が好きになったといい、四日市の円形デッキから「よんまる」、いろんな人が会話を楽しんだり集まったりできる「テラス」のような場という気持ちも込めて、この愛称を考えたそうだ。

まずはひとつの節目、さらに街づくりは続く
森市長は式典のあいさつで、「新しい四日市市のシンボルが完成し、全体の工事はまだ続くが、まず、みなさんに上っていただける節目を迎えました。これからバスタ、新図書館、そしてJR駅前の開発へと進んでいく、そのワクワク感をみなさんと共に大切にしていきたいと思います」などと話した。
円形デッキの「よんまるテラス」は直径約40メートルで、高さ約6メートルになる歩行用の床部分に関係者や来賓ら大人と、浜田小の子どもたちが交互に並んで円をつくった。創立150周年を迎えた浜田小では、地域を学ぼうと、子どもたちが市役所を訪ねたりして円形デッキを調べていて、その縁もあってテープカットに招かれたそうだ。


参加者は円の長さのテープをみんなで回して手にしてハサミを入れた。その様子は円形デッキの中央で360度撮影のカメラで記録しており、公開も考えているという。テープカットのあと、右回りで歩いて渡り初めとし、参加者は手元に残ったテープを高く掲げたりして完成をお祝いした。

午後4時半からは一般への開放も始まり、あすなろう四日市駅側からのエスカレーターの前には列もできていた。今後、日暮れごろから午前1時までの毎時00分に照明の演出が予定されており、「よんまるテラス」は街の夜の彩りもしていく。









