四日市、ナガシマリゾートに吹く静かな熱風——VTuberしぐれういさんと巡るスタンプラリー

【ナガシマファームに設置された等身大パネル】

 VTuberしぐれういさんの世界観に浸りながら三重県を巡る旅が今、静かなブームを呼んでいる。四日市市内や桑名市のナガシマリゾートにもラリーポイントがあり、普段は三重に足を運ばない人が訪れるきっかけとなっている。

ナガシマスパーランドもラリーポイントになっている

しぐれういさんの活動
 しぐれういさんは四日市市出身のフリーのイラストレーターで、ライトノベルの挿絵、ゲームのイラスト、VTuberのキャラクターデザインなど幅広く担当している。2019年には自身のYouTubeチャンネルを開設し、VTuberとしても活動開始。CDアルバムのリリースやライブ、個展など幅広い活躍を見せる。

オリジナルグッズの販売をするナガシマファーム

ラリーポイントでは
 9月18日、ラリーポイントで、オリジナルグッズの販売や等身大パネルの設置があるナガシマファームとナガシマスパーランド、湯あみの島をYOU記者が訪れた。遊園地やアウトレットモールのある場所の外にあり、駐車場も無料だ。

 ファームのショップの中にオリジナルグッズのコーナーがある。売り切れになり、取り寄せたグッズもあったそうだ。イベント終了は9月30日で、担当者は「それまでに売り切れる商品も出てくるのではないか」と話していた。この日も平日にもかかわらず、ラリー参加者が何人も等身大パネルの前で写真を撮っていた。

 等身大パネルの前で写真を撮っていた群馬県から来た貞谷優太さん(35)は、午前3時に出発し、同10時ごろにナガシマファームに到着。「スタンプラリーに参加したくて車を飛ばしてきた。途中どこかで一泊するのではなく、四日市で一泊し、御在所ロープウエイに行く。遠いけど来れて良かった」と話した。広島県に実家があり、帰省の際に三重県は通るが、一度も寄ったことはなかったそうだ。

等身大パネルの前で写真を撮る貞谷さん

四日市にファン公認「隠れ公式ホテル」
 貞谷さんは四日市市内のホテル「ヒールイン四日市」に宿泊するという。ホテルスタッフの1人がしぐれういさんのファンで、館内にポスターを貼り、ホテルの公式Xに投稿するなど積極的にアピール。投稿を見た県外から大勢のファンが訪れ、ファン公認の「隠れ公式ホテル」となっている。

 ホテルから12分ほどの距離にある近鉄四日市駅や2キロ離れたJR四日市駅もラリーポイントだ。

JR四日市駅もラリーポイントになっている


スタンプラリーの楽しみ方

 デジタルスタンプラリーは、スマートフォン用のアプリ「furari」を利用。ラリーポイントで、アプリを起動し、「ういさんぽin三重」を選択。スタンプカードを開いて現在地を選ぶと、その場所のポイントが取得でき、オリジナルフォトフレームが表示される。ラリーポイント4か所達成すると、オリジナル壁紙ももらえる。イベントの詳細は公式サイト(https://www.edith.co.jp/lp/uisampo_mie/)まで。

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