三重県四日市市の垂坂山観音寺で2月3日、節分会の豆まきがあり、境内はたくさんの参拝客でにぎわった。厄除けや商売繁盛などを特別祈祷で願った人らが裃(かみしも)の正装で舞台に立つと、子どももお年寄りも、宙に舞う福豆、福もちを取ろうと、いっせいに手を延ばした。
豆まきは朝一番の午前10から約40分ごとに8回あり、毎回、舞台の前には200~300人が集まった。吉田眞圓住職も舞台に立って、一斉に「福は内」の掛け声で福豆などをまいた。四日市出身の落語家、林家菊丸さんや、こにゅうどうくんらもゲストで登場して盛り上げた。
舞台からまかれた紅白のもちは、檀家の人らが集まってこしらえた約4000個で、米75キロを使ったという。寺を開いた元三大師(慈恵大師良源)は現在の神社仏閣のおみくじの起源となったくじの創始者とされ、まかれた福もちの中に当たりがあると、記念品がもらえるようになっている。
境内や門前では、お守りなど寺の記念の品のほか、あまざけ、ケーキ、恵方巻なども販売されていた。
観音寺は約1100年の歴史をもつとされる天台宗の寺。最盛期の伽藍の規模は16キロ四方にもなったという。天正3(1575)年に織田信長による焼き討ちに遭ったが、国指定重要文化財の木造慈恵大師坐像などは土地の人が運び出して今に伝わるといわれる。








