「ジャパンドローンリーグ」のプロクラスで2位表彰、四日市の中澤陸斗さん、「さらに上を」

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【トロフィーなどを手にする中澤陸斗さん(右)。森智広市長の手にあるのがドローンの機体や操縦装置=四日市市役所】

 ドローン競技としては国内最大級の規模で、レベルが高いとされる「JAPAN DRONE LEAGUE(ジャパンドローンリーグ)」で、四日市市の暁中学校・高等学校の4年生(高校1年生)、中澤陸斗さん(15)が、最高位の「プロクラス」で表彰台に上る2位を獲得した。7月3日、父の大樹さん(45)と市役所に森智広市長を訪ね、好成績を報告した。

 北海道夕張郡由仁町のチュプチニカを会場に開かれた「ジャパンドローンリーグ2024」のRound3で、この成績を収めた。優勝は、世界で最も有名なドローンレーシングパイロットの1人といわれるトーマス・ビットマッタさんで、陸斗さんは日本人選手の中で最高順位を手にしたことになる。

 陸斗さんにとって、プロクラスでは初の表彰台で、「努力が実って、素直にうれしい。でも、まだまだ上はあるので、世界レベルをめざしてがんばりたい」などと喜びを語った。

 父の大樹さんは、陸斗さんが小学6年生の時に「遊びから始められるように」と、小さなドローンを家に持ち帰った。たちまち、陸斗さんはドローンのとりこになったといい、技術も急上昇。一緒にドローンを習った大樹さんだが、陸斗さんのためのメカニック役や練習場までの運転役など支援に徹するようになったという。

 中学1年生で「オープンクラス」3位、中学2年でその上の「エキスパートクラス」で優勝を飾った。その後、最高位の「プロクラス」で挑戦したが、苦労も経験したうえで、今回の成績につなげたという。

 操縦技術はシミュレーターを使って毎日3~4時間は練習し、週末は愛知県豊田市にある練習場などで飛ばしているという。速さでは自信を持つ陸斗さんだが、緊張しやすいといい、「今後はメンタル面も強くしたい。まずは日本で優勝し、世界でもチャンピオンを目指せるようになりたい」と話していた。