【青春開花】コンクール出場せず地域で演奏 クラシックからマツケンサンバまで 四日市農芸高校吹奏楽部

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それぞれの楽器を手にする部員
【それぞれの楽器を手にする部員】

 三重県立四日市農芸高校(四日市市河原田町)吹奏楽部は、クラシックからマツケンサンバまで幅広いジャンルで地域を楽しませている。コンクールには出場せず、地域に寄り添った演奏活動を続けているのが特徴だ。

フルートを練習する部員
フルートのパート練習

 同部は高齢者施設やショッピングモールなどから依頼を受け、昭和歌謡やJ-POP、ディズニーメドレーなど世代に合わせた曲を披露する。昨年度は校内19回、校外12回の計30回超のステージに立ち、地域とのつながりを深めてきた。

クラリネット練習する2人
クラリネットのパート練習

 部員は1年生4人、2年生14人、3年生10人。高校から楽器を始める生徒も多く、最初は思うように音が出ず戸惑うこともあるが、互いに声を掛け合いながら技術を高めている。

パーカッションの練習をする3人
パーカッションのパート練習

楽譜読めない→1か月でサックス吹けた

 副部長の渡邉妃舞さん(3年)も、入部当初は楽譜が読めず不安を抱えていた。「ついていけるかな」と心配したが、先輩が丁寧に教えてくれたため、1か月ほどでアルトサックスを吹けるようになった。居残り練習をする姿を見ていた同級生は、「すごい」とその成長を喜んだという。

チューバとバリトンサックスの練習をする3人
チューバとバリトンサックスのパート練習

感謝の手紙を励みに

 部長の野崎咲乃さん(3年)は中学時代にコンクール出場を経験。結果を求められてきた日々と比較し、「高校ではコンクールがない分、聴いてくれる人を楽しませることに集中できます」と笑顔を見せる。3月の合格者登校日には「学園天国」を演奏して新入生を迎え、野球部の県大会では選手の背中を押す応援演奏を行った。演奏後に地域の人から寄せられた感謝の手紙が励みになったという。

トランペットの練習をする4人
トランペットのパート練習

みんなで一緒に成長

 顧問が不在の時に指揮や練習運営を担うのは、コンサートマスターの太田川智咲さん(3年)。落ち着いた指示と確かな演奏で、部員からの信頼は厚い。「初心者や、中学とは違う新しい楽器に挑戦する人も多いけれど、みんなで成長していけるのがこの部の良さ」と語る。

トロンボーンの練習をする2人
トロンボーンのパート練習

 パートごとの打ち上げや合宿でのバーベキューなど、部員同士の仲の良さも魅力だ。文化部合同発表会では大トリを務め、教員と一緒にダンスや劇を披露して会場を盛り上げた。友達から「良かったよ」と声をかけられる瞬間、努力が報われたと実感するという。

アルトサックスとテナーサックスの練習をする5人
アルトサックスとテナーサックスのパート練習

 音楽を通して地域とつながり、仲間とともに成長していく——。3人は「音楽を楽しみ、いろんな人に演奏を届けられる。充実した学校生活が送れます」と口をそろえた。

インスタで活動を発信

 毎年夏休みに定期演奏会がある。今年は8月23日(日)に鈴鹿市の「イスのサンケイホール鈴鹿」(鈴鹿市民会館・鈴鹿市神戸)で開催する。普段の活動や定期演奏会の情報は、同部のインスタグラム(https://www.instagram.com/yokkaichi_nogei_brs/?hl=ja#)で発信している。

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