「楽しい晩年のために」 四日市の富一コンクリート生川社長 自動通話録音警告機400台寄贈

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【自動録音機400台を寄贈した生川社長(前列・左から2番目)=四日市市羽津】

 四日市市西坂部町の「富一コンクリート」の生川平藏社長は9月17日、特殊詐欺の被害防止に役立ててほしいと、北勢地域を管轄する6警察署(桑名、いなべ、四日市北、四日市南、四日市西、鈴鹿)に自動通話録音警告機400台寄贈を寄贈した。寄贈式が四日市北警察署で開かれ、生川社長、寄贈を受けた6署の関係者らが出席した。

 寄贈式では、同社の所在地を管轄する四日市北警察署の林忠雄署長が代表して、生川社長から目録を受け取った。林署長は「詐欺被害に対し1件でも未然防止が期待できる。本当にありがとうございます」と感謝の気持ちを話した。機械は6署で分配され活用されるという。機械を設置すると、電話がかかってきた際に「特殊詐欺被害防止のため録音します」などとメッセージが流れる。

 生川社長は「今日、こういう形で寄贈をしたのは、人生は晩年が全てと考えていることからです。お年寄りが少しでも楽しい晩年を過ごすお手伝いさせていただければ」と寄贈に関する思いを話していた。