債権額の確定は来年2月以降、水没した四日市の地下駐車場、管理運営会社の破産管財人が現状を説明

,
【債権者集会のあと、報道各社の取材に対応する破産管財人の塚越正光弁護士(左)=四日市市諏訪町】

 2025年9月の大雨で浸水し、車両274台が浸水した三重県四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」の管理運営会社ディア四日市の破産手続きに関し、債権者集会が6月12日、津地裁四日市支部で開かれた。現状、届け出があった債権の総額は約8億1000万円になっているが、細部の確認作業が必要で、確定するのは来年2月以降になる見込みだという。

 破産管財人の塚越正光弁護士が集会終了後に報道各社の取材に対応した、現時点で債権の届けがあったのは64の法人・個人からで、合計約8億1000万円。このうち車の被害に関するものが約5億8500万円(183台分)で、その約9割は車の持ち主に保険を支払った損保会社からの届けという。

 これらから、二重になっている届けがあれば除き、損害が時価になっているかどうかを確認、国が車の所有者個々との交渉で支払っている金額を差し引く必要もあり、これらを経て行う債権認否は、この日は保留したという。

 一方、地下駐車場の利用者の中には、プリペイドカードを購入した人もいるが、これら前払い式決済手段を扱う事業者は国に供託金(今回の場合は1390万円)を出しており、これは破産手続きとは別に、優先的に決済に回されるため、この行方も見る必要があるという。この確定は、順調に行って来年2月ごろになると見込まれるという。

 債権者集会はこの日午前11時から始まり、約35分で終わったという。出席したのは20人ほどで、損保会社、県、市の関係者が大半で、個人は少なかったという。塚越弁護士がディア四日市の水害以前の状況、浸水被害がどのようにして起きたか、現時点での債権届けや財産状況について報告したという。ディア四日市の関係者も出席したが、発言の機会などはなかったという。

債権者集会が開かれた津地裁四日市支部

 地下駐車場については、四日市市が施設を購入し、公共工事で再建したいとの意向を示しているが、現状では難しい交渉になっているという。

 届けのあった債権のうち、三重県は約1憶6500万円、四日市市は約5000万円。これに対し、ディア四日市の財産は現金化したもの約2000万円と、資産としての駐車場、損害保険があるという。

こんな投稿もあります。